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レーヴァティン
第九十三話 ローマからその七
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「それをだよ」
「食べたいんだね」
「あれだよ、ステーキとケーキ、それにな」
 久志は笑ってこうも言った。
「ラーメンはな」
「何かな」
「人類の味の友達だろ」
「ラーメンもなんだ」
「あとカツ丼も入れるか」
 久志は笑ったままこちらの料理の名前も出した。
「こうしたものはな」
「全部だね」
「人類の味の友だろ」
「そう言うんだ」
「ああ、こっちの島ラーメンはカツ丼はないけれどな」
「ステーキとケーキはあるね」
「ラーメンは起きた時に食うさ」
 その時にと言うのだった、そしてこの言葉の通りにした。
「そして今はな」
「ステーキをお腹一杯食べて」
「ケーキもだよ」
 こちらもというのだ。
「食って英気を養うぜ」
「成程ね。実は僕もね」
 剛は剛で分厚いレアのステーキを食べている、肉の上にはバターが置かれているがそのバターはステーキの熱で溶けていっている。
「ステーキもケーキもね」
「好きだろ」
「うん、本当に君の言う通りにね」
「人類の味の友だよな」
「僕もそう思うよ。ただね」
「ああ、人類の味の友達でもな」
「これラーメンとカツ丼もだけれど」
 この島にはないこの二つの料理もというのだ。
「結構栄養バランスはね」
「悪いよな」
「そうなんだよね」
 このことが問題だというのだ。
「食べ過ぎるとね」
「いつも食ってるとな」
「あまり身体によくないね」
「そうだよな」
「ステーキが一番ましかな」
 この四つの料理の中ではだ。
「後の三つは脂肪、コレステロールがね」
「問題になるな」
「そうだよ、だから食べ過ぎにはね」
「注意しないとな」
「何かの漫画の主人公でいたね」
 淳二は赤ワインを飲みつつ言ってきた。
「ステーキとラーメンばかり食べてるキャラクター」
「何か宇宙を旅する漫画だったよな」
「列車でね」
「あの漫画か」
「うん、あのキャラクターみたいな食生活だと」
「痛風になるよな」
「まずね」
 ステーキとラーメンだけの食生活ならだ。
「あれなったら痛いらしいね」
「この世界でも多いしな」
「そうそう、病院に行くと」
「特にドイツの地名の地域ではでござる」
 ここで進太も言ってきた、見れば彼も分厚いステーキを食べている。かけているのは玉葱のソースである。
「多いでござるな」
「ビールのせいでね」
「朝から飲んでいるでござるからな」
 そうした地域ではだ。
「だからでござる」
「痛風になるね」
「朝食欲がないとビールに生卵を入れて飲むでござる」
「それが栄養補給になるし」
「バターを乗せたジャガイモ、ベーコン、ハム、特に」
「ソーセージだね」
「こうした食生活でござるから」
 それ故にというのだ。
「痛風もでござる
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