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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica35-Aエレミアの手記〜She's Memory1〜
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殿下はいつ頃出るのかしら?」

「あ、うん。えーっと、割とすぐやね。手記の中でも序盤や。んと、オリヴィエ王女の留学から2ヵ月ちょっと後に遅れて学院への出向協力で赴いた・・・と」

「それは昨日、私たちが見たクラウス殿下の記憶どおりですわね」

「あ、魔女っ子のことが出てきたな〜。魔女の森で出会った、天真爛漫を絵に描いたようなイタズラ猫、カイラ・クロゼルグ。クラウスにはよく懐いていて、彼が王様になったら魔女の力で助けてあげる、とよく言っていた・・・」

私たちの視線がファビアさんに向けられます。ファビアさんは「ミアの末裔、早く次のページ」と急かします。カイラがリッドにあまり懐かなくて、基本的に険悪だったということも記されていました。

「おい、魔女チビ。お前、このカイラってやつの記憶継いでんだろ? なんで当時のエレミアに懐かなかったんだよ?」

「クラウスやオリヴィエとは違って、ミアからはあまり好きじゃない匂いがしただけ」

ファビアさんの返答に、「匂い?」と私たちは首を傾げました。そんなカイラを交えての日常もまた多く記されていたエレミアの手記を読み進めていく。

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