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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica35-Aエレミアの手記〜She's Memory1〜
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た魔法陣から拘束条を十数本と伸ばし、1体残らず簀巻き状態にして拘束してやる。一流の魔導師や騎士ならこんな簡単に捕まえられないだろうけど、相手はとろくさいぬいぐるみっぽい奴らだ、敵じゃない。

「ほいほい、返してね〜」

まずはお姉ちゃんの入ってる小瓶を取り返して、「えっと、やっぱりこうだよね・・・?」キュポンとコルク蓋を抜いてみる。するとポワン!とお姉ちゃんが全裸のままで飛び出した。

「うわわ! アスクレピオス、セットアップ!」

慌てて防護服に変身したお姉ちゃんは、ファビアとバトってるフォルセティの方を見た。あっちはあっちで大変そうだし、お姉ちゃんの裸は見られなかった。

「フォルセティ君!? ちょっとファビアさんにくっ付き過ぎじゃないかな!? フォルセティ君って中遠距離タイプだったでしょ!」

「こらー、フォルセティ! ファビアさんの防護服を破くなんて何事!? エ、エッチなことはダメだと思うよ!」

真剣に闘ってるフォルセティに向かってヴィヴィオとコロナが野次を飛ばす。それはちょっとフォルセティが可哀想だよと思いながら、私はすべての小瓶を手にしてホールから廊下まで戻る。ここでならフォルセティがみんなの裸を見るようなことはないはず。

†††Sideリヴィア⇒アインハルト†††

ファビア・クロゼルグさん。クラウス、オリヴィエ殿下、リッドの友人とも言うべきクロ――カイラ・クロゼルグの末裔である少女。彼女の術によって私や、無限書庫に訪れたヴィヴィオさん達は窮地に陥ってしまっていた。

(クロのイタズラを思い起こさせるようなものではありますが、今回はイタズラと言う限度を超えた襲撃・・・)

身包みを剥かれた上に小瓶に閉じ込められるという失態を犯した私は、始めの方は気を失っていましたが・・・。

――うるさい。オリヴィエ達は カイラ(わたし)を見捨てて、今度は末裔が私の邪魔をする・・・! 魔女の誇りを傷付けた者は、未来永劫呪われよ・・・!――

――魔女の森が焼かれた後、クロゼルグのみんなは新たな住処を探す為にシュトゥラから離れた。カイラ(わたし)はそれでも森に残った。それなのにあの日以来、オリヴィエ達は逢いに来てくれなくなった。待っていたのに。ずっと・・・!――

そんなつもりはクラウス達にはなかった。オリヴィエ殿下は“聖王のゆりかご”に搭乗することを決意して、逃亡・拉致が出来ないように国外への外出も制限されてしまい、クラウスの引き止めも叶わずに搭乗し、そのまま・・・。クラウスは、部下より魔女の森からクロゼルグ一族が去ったとの報告を受けていて、カイラ(クロ)も一緒に去って行ったのだとばかり・・・。

(リッドはその頃・・・)

何をしていたのか判らない。それを知るために今、私たちは無限書庫
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