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Epica35-Aエレミアの手記〜She's Memory1〜
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「ううん、逃げてきた」

まさかの発言に私たちは「え!?」驚いた。フォルセティも私たちのように包囲攻撃を受けたんだけど、さらに別固体のコウモリっぽいぬいぐるみに食べられて、小瓶に詰められちゃったんだって。

「しかも飲み込むと同時に意識を飛ばしてくるようなオマケ付で・・・。途切れる前に痛みで意識を繋ぎ止めたことが出来て、力ずくで脱出したんだ」

フォルセティが左手を見せてきた。そこにはくっきりと歯型が付いていて、出血もしてる。コロナが慌てて「大丈夫!?」腰のリボンを解こうとしたけど、それより早くヴィクターさんが首のスカーフを取って「とりあえず、これで止血しておきましょう」フォルセティの左手に巻いた。

「ありがとうございます、ヴィクターさん」

「参ったな〜。私、一応ヴィヴィオの護衛だったんだけど・・・」

チーム分けで分かれちゃったのは痛かったなって唸ってると、「確かにジークが一緒でもやべぇかもな」番長が唸った。ヴィクターさんや番長でもあっさり戦闘不能にさせられて、フォルセティも逃げの一手。

「急ごう! ヴィクターさんと番長はここで待っていてください! コロナ、フォルセティ、行くよ!」

「うん!」「はい!」

「わりぃな」

「後で追い駆けますわ」

ヴィクターさん、番長と分かれた私たちは、ヴィヴィオ達が担当する候補ポイントを回ることに。最初のポイントに到着すれば、そこはすでに戦闘後だって判るほどにボロボロだった。でもおかしなことに爆弾によるものじゃなくて、大きな剣で切断されたかのような損傷が目立つ。

「たぶんこれ、王族トラップだよ」

目隠しとして利用してた布、クラバットを元に首元に戻したフォルセティから説明を受ける。諸王時代の王や強力な騎士たちの魔力に反応して実体化するゴーレムを封じた書があるって。フォルセティも検索魔法の影響で起動させたけど、「特に強くはなかったよ?」って首を傾げるだけ。

「ジークさんが一緒ならゴーレムトラップなんて問題じゃないと思う。やっぱり問題はファビア・クロゼルグさんだ」

フォルセティが移動速度を上げて、私とコロナは必死に追い駆ける。フォルセティの姿が見えなくなって数秒。奥から「ヴィヴィオ、ジークさん!? ファビア・クロゼルグ!!」ってフォルセティの怒声が聞こえてきた。ヴィヴィオとジークさんに何かがあったんだってすぐ判る事態だ。

「え? うぁ、うわぁぁぁぁああああああああああ!!」

「フォルセティ君!?」「フォルセティ!?」

まさかの返り討ちに遭っちゃったの?と不安に駆られながらも、悲鳴を上げたフォルセティ達の居るホールへと入る。真っ先に視界に収めたのは、ヴィクターさんや番長と同じように小さくなったヴィヴィオとジークさん、両手で顔を覆う
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