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人理を守れ、エミヤさん!
おもてなしだね士郎くん!
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後尾につく。アルケイデスに接敵するや多数の剣群、矢の雨がケリュネイアの牝鹿を襲った。
 錬鉄の弓兵とアルカディアの狩人だ。自身らの矢や剣が、アルケイデスに効果がないと見切っている故に、その足となっているケリュネイアの牝鹿を狙うのは必然だった。
 アルケイデスは無造作に牝鹿の腹を腿で締め付け、牝鹿の頭を下げさせると、海面を黄金の角で掻き上げさせた。水柱が突き上がるも、そんなもの防壁にもならずに剣群と矢雨は突き抜ける。
 だが――水柱が消えると、アルケイデスの姿もまた消えていた。聖獣もいない。一同が瞠目し、その行方を探るも周囲にその姿はない。ならば上かと見上げるも、そこにあるのは天高くある日輪を翳らせる暗雲のみ。奴はどこへ? アルトリアが鋭く指した。

「後ろです!」

 言うのと同時だった。
 アルケイデスを乗せた牝鹿が海中から現れたのである。

「海の中から!?」
「奴め、性懲りもなく……!」

 アイリスフィールが驚愕し、ネロが憎々しく吐き捨てる。復讐者が狙うはまたもドレイクの船であった。弓に矢をつがえ、今度こそ撃沈せしめんと狙いを定めた。ヤバイ、とドレイクが戦慄した瞬間、

「――だから、見え透いてるっつってんだろうが」

 アイルランドの光の御子がその直上へ突っ込んだ。

「ヌ……!」

 咄嗟にアルケイデスは槍の穂先を大弓で受け止める。鬩ぎ合いは一瞬、神獣の裘越しに交差した視線。侮蔑の視線、憎悪の眼光。聖獣がアルケイデスの受け止めた槍の衝撃に足を痺れさせた。
 転瞬、槍を打ち払いアルケイデスは失笑した。

「荒波に呑まれ、失せよ」
「そうは問屋が卸さねぇぜ」

 弾き飛ばされたクー・フーリンは『海面に』着地した。慮外の現象にアルケイデスは目を剥く。本能的に危機を察し、離脱するべく牝鹿を走らせるも、聖獣は見えない壁に阻まれたかの如く制止させられた。

「貴様――空間を固定したのか……!」
「は、袋の鼠ってなぁ!」

 それはルーン魔術。彼の師であるスカサハの魔術奥義『死溢るる魔境への門(ゲート・オブ・スカイ)』、その応用だ。
 本来は影の国へ通じる門を開き、その地へ送還するものだが、影の国の王ではないクー・フーリンにはそれは再現出来ない。故に彼はその一部、魔力を急激に吸収する効果と、周囲空間を固定化する力を再現したのだ。だからクー・フーリンは海面に立てた。そしてその場に閉じ込めたアルケイデスの魔力を吸収し、能力を劣化させたのである。

 キャスターのクラスのクー・フーリンに出来る事は、ランサーのクー・フーリンにも出来る――

「アーチャー、やれ!」
「『偽・螺旋剣(カラドボルグU)』――!」

 ネロの指示が飛び、クー・フーリンは即座にその場を離脱する。アルケイデスは咄
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