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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX3
第46話:Doppel Town
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デスカ」

エックス達が案内されたのは巨大メカニロイドが安置されているドックである。

「「これは…」」

「出来上がったか!マオー・ザ・ジャイアント!!」

目を見開くエックスとエイリア。

隣のケインは巨大メカニロイドを喜びながら見上げる。

「マオー・ザ・ジャイアント?」

「「そう!わしら初の共同製作じゃ!!」」

「ええ!?それってつまり天才科学者2人の技術の結晶と言うことですか!?」

マオー・ザ・ジャイアントの正体にエイリアは目を見開いてその巨体を見上げる。

この時代を代表する科学者2人の技術がこのメカニロイドには注ぎ込まれていると言うことなのだろうか。

「このドッペルタウンの守護神というところだな」

「でも…ほら。守護神なら女神像とかの方が良かったんじゃ…」

守護神と言うにはマオー・ザ・ジャイアントのあまりにも充実した装備や重装甲にエックスは少し表情を顰める。

「確かに守護神にしては物々しいと言うか…」

「ん?やはりお前さん達もそう思うか?わしも女神像を建てることを考えたんじゃがな」

「エックス君、君のそのバスターと戦時中に纏う強化アーマーは飾りかね?その“力”で君は“平和”を勝ち取ったのではないかね?平和は確かに素晴らしい。しかし平和に浸っているだけでは我々は腐っていくだけである。その腐った心に“喝”を入れる為にも“力”が必要なのだよ」

「…………」

その言葉にエックスは何も言えずに俯き、エイリアはそんなエックスを心配そうに見つめる。

「まあ、魔除けみたいなもんじゃて。」

こうしてドッペルタウンを見て回ったエックス達は帰る途中でケインとドップラーの関係について聞いていた。

「わしはドップラーと共に沢山のレプリロイドやメカニロイド、ライドマシンと言った開発をしてきた。しかしわしはドップラーの才能を隣でずっと見てきた。そんなあやつが自分の才能を活かせるようにわしはドップラーを解雇してあやつ専用の研究室を与えて以来、わしらは親友として今日までやってきた…マオー・ザ・ジャイアントにしても奴なりの哲学じゃて、分かってやってくれや」

「ええ、分かっています。ドップラー博士の言っていることも正しいですから…力が無ければ得られない物、守れない物があることくらい…分かってますから」

「まあ、とにかくドップラーは良い奴じゃよ。虫も殺せんような奴じゃからな」

こうしてハンターベースへと帰っていくエックス達。

ドッペルタウンに誰も知らない悪意が膨らんでいくことに気付かぬまま。
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