第一幕その六
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「それじゃあね」
「はい、じゃあデザートは」
「何がいいかな」
「とびきり甘いものといいますと」
神宝が思うそれは。
「杏仁豆腐でしょうか」
「中華料理のデザートだね」
「これがです」
本当にというのです。
「やっぱりいいと思います」
「うん、杏仁豆腐いいよね」
「僕も大好きだよ」
「火鍋が辛くても」
「最後が杏仁豆腐ならいいわ」
ジョージ、カルロス、ナターシャ、恵梨香も賛成でした。
「それじゃあね」
「デザートは杏仁豆腐ね」
「お城の料理人さんにこちらも作ってもらって」
「皆で食べようね」
「僕は何も食べないけれど」
それでもと言う樵でした。
「お客さん達の為にね」
「料理人の人達もおられるんですね」
「お客さんにご馳走する為に」
「そしてお風呂もおトイレもありますし」
「お客さんのことも考えてるんですね」
「何かと」
「そうだよ、それにこのお城で何も食べなくていいのは僕だけだよ」
お城の主の樵だけだというのです。
「だからね」
「他の人達もいるから」
「樵さんにお仕えする」
「その人達のことも考えて」
「料理人の人達がいて」
「お風呂もおトイレもあるんですね」
「そうだよ、僕だけじゃないから」
とにかくこのことを言う樵でした。
「皆の分も考えているんだ」
「流石樵さんですね」
「他の人達のことも考えておられるなんて」
「お見事です」
「それじゃあですね」
「私達にしても」
「うん、火鍋も楽しんでね」
まさにと言う樵でした、そうしてです。
皆は晩御飯に火鍋と杏仁豆腐を楽しんでブリキの湯舟というとても変わったこのお城独特のお城にも入ってでした。
その後でベッド、これはお客さん用のブリキではなく天幕のふかふかのベッドに寝てそうしてでした。
朝起きるとでした、そこにです。
ブリキの樵と同じく全身ブリキの身体で頭の部分がケピ帽の様になっている帽子の頭をしていてブリキのサーベルを持っている人がお城に来ていました。その人こそです。
「あっ、ファイター大尉」
「暫く振りだね」
「はい、丁度昨日お話をしてました」
神宝が答えます。
「大尉のことを」
「そうだったんだ」
「一度一緒に冒険出来たらって」
「そういえば君達と冒険したことはないね」
大尉もこのことについて言います。
「そうだったね」
「そうですよね」
「君達もオズの国に何度も来ていてね」
「冒険もしていますけれど」
「僕と冒険したことはないね」
「ですから」
それでというのです。
「一度ってお話していました」
「出来れば何度もしたいね」
「それはそうですね」
「うん、けれどないなら」
それならと言う大尉でした。
「一度ね」
「大尉と僕達で」
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