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替え玉狂騒曲(舞台用シナリオ)
替え玉狂騒曲 (舞台用シナリオ)
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まり子 「そう。いつまでたっても、甘えん坊で気の小さいガキよ!」

       言い終えて、クスッと笑うまり子
       夫婦茶碗に茶を淹れ始める
        
裕次郎 「俺も、もう少し雑談力を鍛えるかな。」

       裕次郎に黙って茶を差し出す、まり子
        
裕次郎 「あーざっす。」

       お互いの顔を見て、思わず笑いだす
       裕次郎とまり子

      (終幕ジングル・フェードイン)

       裕次郎、湯呑をそっと持ち上げ
       懐かしむように
       まじまじと見つめる        
       まり子も自分の湯呑みを持つと
       愛おしそうにそれを見つめる
        
       二人ほぼ同じタイミングで
       「ふーふー」しながら
       二度、三度、ゆっくりと茶をすする
       深くため息をつく二人
        
       周囲の喧噪をよそに
       そこだけ切り取ったかのように
       ほのぼのと温かい空気に包まれる
                              ------終幕

     

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