替え玉狂騒曲 (舞台用シナリオ)
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ても最低よ。
娘の交際相手にも全く無関心。
高校中退のフリーターだなんて……、先が見えてるわよ。
そんな将来性のない男と付き合ってる娘が心配じゃないの?
もし、出来ちゃった結婚なんてことになったら……」
廊下で顔を見合う、ももこと拓哉
拓哉、頭を?いて気まずそうな顔
まり子 「……ほら、そうやってすぐ黙っちゃうんだから。
私、あなたといると、どうにかなりそうなのよ。
もう無理。私、あなたのすべてがイヤになったわ。
顔見るのもいや。今度こそ本当に出ていくから!」
そこへ、ももこたちがドアを開け、なだれ込んでくる
ももこ 「ちょっと待って。ママ、それって本心じゃないでしょ。
私にはわかってる。
ホントはママ、パパのこと大好きなはずだよ。
それなのに、出ていくだなんて、
なんでパパを脅迫するようなこと言うの?」
あんず 「そうよ。ママがパパと話したがるのは、
パパのこと大好きだからだよね。
パパのこと嫌いだったら、むしろ無言でいてくれた方が
ありがたいもん。でしょ?」
ももこ 「ママ。ママは雑談が大事だって言うけど、話してることは
こうして、ああしてって自分の要求ばっかり。
それじゃあ、パパだって、ママと話すの嫌になるよ。」
あんず 「でも、パパ。
もう少し、ママにも関心を持ってあげて。
ママが一生懸命話しかけてるのに
パパの反応がスカスカだったら、ママだって寂しいよ。
だいたい、ママの愚痴が増えるのは、
おじいちゃんとおばあちゃんのせいなんだからね。」
ももこ 「そう。おじいちゃんとおばあちゃんも悪いよ。
おじいちゃんは、だらしないし
おばあちゃんは我儘だし。
ママがなんでもしてくれるからって、甘えないでよ。」
あんず 「これから、どんどん歳とって体が弱ったら
それこそ、ママの世話になるしかないんだよ。
それを考えたら二人とも、
もう少し、態度あらためてよね。」
ももこ 「ママにあんまり面倒をかけないでやって。
同居してくれてるだけでもありがたいと思わないと。
ママが出てって一番困るのは、
おじいちゃんとおばあちゃんなんだよ。」
あんず 「ママはホントによくやってると思う。
ごめんね、ママ。私たちもママに甘え過ぎてたよね。
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