第七千六百十三話 通過しました
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第七千六百十三話 通過しました
フランス妹は深刻なお顔でお兄さんに言いました。
「議会を通過しましたわ」
「本当に親一親二でいくんだな」
「はい」
そのことが決まったというのです。
「教科書では」
「味気ねえな」
「同性婚はいいとしまして」
それでもだったのです。
「親御さんの呼び方はそうなりました」
「難儀なことだな」
「それでどうしますか」
「いや、どうしようもないだろ」
フランスは項垂れつつ妹さんに答えました。
「上司の人が他に思い浮かばなくてな」
「お兄様もですね」
「そうだったからな」
イギリス達とお話しても結論が出ませんでした。
「もう仕方ないだろ」
「そういうことですね」
「まあいいのが出たら変えるか」
とりあえずは親一親二でいくというのです、それがどうにもセンスを感じさせない呼び方であったとしても。
第七千六百十三話 完
2019・3・1
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