第一章
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偉大な統一者
ネイティブアメリカンの間に伝わる神話である。この時天上の支配者タレンヤゴワンはある決心をした。
「私は下界に降りる」
「下界にですか」
「そうされるのですか」
「そうだ、下界を見ているうちにだ」
周りの神々に厳かな声で話した。
「人間達に興味を持った、だからだ」
「人間達を治める」
「そうされるのですか」
「ただそうして正しく導きよい部族を生み出すだけでない」
それに止まらずというのだ。
「私も人となりだ」
「そしてですか」
「そのうえで、ですか」
「そうだ、人として生きたいのだ」
こう言うのだった。
「そうしたい、では跡を継ぐ者を決めてな」
「それからですか」
「下界に降りられ人間として生きられる」
「そうされますか」
「これよりな」
こう言ってだ、タレンヤワゴンは自分の後の天上の支配者を決めて彼に全てを託して自身は自分についてきた者達と共に下界に降りた。
そして下界に降りるとこう言った。
「私は名を変える」
「タレンヤワゴンからですか」
「別の名を名乗られますか」
「人は川がないと生きていられない」
川、即ち水が必要というのだ。
「私は川の様な者になりたいからだ」
「そうした名にされますか」
「そう名乗られますか」
「そうだ、だから川を作る者と名乗ろう」
その様にというのだ。
「ハイアワサとな」
「ではこれからはですか」
「ハイアワサと名乗られますか」
「その様に名乗られますか」
「これよりな」
こう言って実際にだった。
彼はハイアワサと名乗る様になった、そしてだった。
彼は広大な土地に森と川それに多くの生きもの達に作物を置いてそれからだった。
多くの人間達を生み出した、そしてその者達を五つに分けた。
「この者達を治めよう」
「五つの部族をですか」
「それぞれですか」
「そうだ、それぞれオノンダガ、オナイダ、セネカ、カユーガ、モホークと名付け」
そうしてというのだ。
「この者達を育てよう」
「では、ですね」
「今後はこの五つの部族と共に生きられ」
「育て導かれますか」
「そうしていこう」
大地に森や川、生きものや作物を置くだけでなくとだ。彼はこう言ってだった。
五つの部族を育てていった、彼等に農具や武具を与え服の造り方や着方、家のそれまで教え無論農業や狩猟も教えた。
五つの部族の彼の下日に日に暮らしは豊かになり数も増えていった、それで彼等はハイアワサをこう言うのだった。
「我等の偉大なる神様だ」
「ハイアワサ様がおられてわし等がある」
「本当に素晴らしい方だ」
「神様だけはある」
こう言って様々なものを捧げて崇めようとした、だが。
ハイアワサはその彼等に言
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