第五章
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「その時を楽しみにしている」
「それは僕も同じだよ、今度もね」
「勝つか」
「そうするよ、ずっと船長に勝つよ」
「そうともばかり限らないぞ」
「それはどうかな、けれど永遠にね」
「私達はこの世界にいるのだからな」
妖精だからだとです、船長はピーターパンに答えました。
「戦うぞ」
「そうしていこうね」
「それで今度はどの国から子供を連れて来るのだ」
「台湾からだよ」
「台湾か」
「そう、アジアの島国でね」
「日本の様な国だったか」
アジアの島国と聞いてです、船長はすぐにこの国を思い浮かべました。
「それかインドネシアかフィリピンか」
「どっちから言うと日本だね」
「あの国か」
「一時期日本だったこともあるし」
「そうだったか」
「船長人間の世界のことは疎いね」
「あちらには出ないな、だがその子達とも遊ぶのだな」
台湾から連れてきた子供達ともとです、船長は確認しました。
「そうだな」
「そのつもりだよ」
「ならそうしろ、私はその邪魔をしよう」
「そこも変わらないね」
「それが私だからな、ではな」
「また戦おうね」
二人は笑みを浮かべて今は別れました、既に紅茶もティ―セットも全て食べていました。そうしてでした。
ピーターパンは海賊船を笑顔で出てティンのところに戻って彼に教えてもらったことをお話しました、そのうえでこう言いました。
「じゃあこれからもね」
「このネバーランドでよね」
「妖精と子供達、いや」
「子供達でね」
「一緒に遊んでいこう」
「ここはそうした国だからね」
「永遠に子供達が楽しく遊んでいるね」
ピーターパンはティンに笑顔で答えました。
「まさにネバーランドだよ」
「そうね、じゃあ今からも」
「皆で一緒に遊ぼう、いいよね」
「勿論よ」
ティンはピーターパンの言葉に笑顔で応えそうしてでした。
子供達は楽しく遊びました、永遠に妖精達もっと言えば子供達だけがいる世界で。それは今も続いています。
ネバーランドの住人達 完
2019・1・17
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