第二章
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「それしかないでしょ」
「ううん、じゃあね」
「これから私達も奇麗になるのね」
「そうよ、メイクやファッションもね」
その両方でというのだ。
「一気に変えて」
「目指せ不死身ね」
「というか追い抜くのね」
「いや、不死身の基本スペックは確かに高いわよ」
碧は冬美の地顔の良さも認めた、決して嫉妬しておらずその素材の良さを素直に認めているのである。
「けれどね」
「それでもっていうのね」
「私達としても」
「そうよ、工夫次第で」
それによってというのだ。
「絶対によ」
「不死身以上になれる」
「そうだっていうのね」
「そうよ、それで勝ち組になるのよ」
今の冬美の様にというのだ。
「いいわね」
「そうね、勝ち組ね」
「スクールカーストとかじゃなくて」
「勝つか負けるか」
「奇麗になるかどうかね」
「女の子ってやっぱりあれじゃない」
碧はシビアな顔になって語った、表情はシビアであるがうどんをすすったうえでのつゆが鼻の頭にある。
「奇麗、可愛いがね」
「正義よね」
「それも絶対の」
「だから今の不死身は正義でね」
そしてというのだ。
「勝ち組よ」
「そうなるよね、やっぱり」
「必然的に」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「私達も正義、勝ち組になっていきましょう」
「よし、じゃあね」
「今からね」
沙織と奈央は碧の言葉に同時に応えた、こうして三人はファッション雑誌やインターネットでファッションやメイクのことを勉強しだした。
それで実践してみたが。
沙織は碧がしてみたメイク、やけに派手なそれを見て彼女に言った。
「正直そのメイクね」
「いけてる?」
ダークパープルのアイシャドーに長い付け睫毛そしてスカーレッドのルージュでメイクした碧は沙織に問い返した。
「今の私」
「何か強烈に間違えてるわよ」
沙織はこう碧に答えた。
「もうね」
「駄目なの」
「もう失敗ギャルよ」
「失敗なの」
「そう、失敗よ」
それこそというのだ。
「今のそれはね」
「ううん、じゃあこれはね」
「止めた方がいいわよ」
絶対にという口調でだ、沙織は述べた。
「そのメイクはね」
「ちょっと鏡見てみる?」
奈央も碧にどうかという顔で言ってきた。
「ここは」
「うん、じゃあね」
碧も頷いて自分の今の顔を鏡で確認した、そうしてその派手過ぎるうえに自分の顔に合っていないメイクを見て言った。
「駄目ね、これ」
「それで外歩いたら駄目だろ」
「もう何このギャルの出来損ないよ」
「本当に出来損ないね、これは駄目よ」
碧自身こう言った、だがここで碧は今の沙織にも言った。
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