第二章
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皆に林檎を食べてもらってその中の種を蒔いてもらって自分も種を蒔いていきました。そうするとでした。
アメリカは至るところに林檎の木が生えてその実が食べられる様になりました、アメリカの領土が西に西に拡がっていくにつれてです。
その人はアメリカの西の方にも行って子供達に林檎を渡して種を蒔いてもらってです、自分も種を蒔いていき。
アメリカの至るところに林檎をもたらしました、そうしてアメリカが遂に太平洋の沿岸にまで辿り着くとです。
その人は太平洋岸にも来てアメリカの人達に林檎をもたらしました、こうしてアメリカの人達特に子供達は何時でも何処でも甘くて美味しい林檎を食べられる様になりました。
全てはみすぼらしい痩せや人のお陰です、人々はその人に名前を聞きました。
「名前何ていうんだい?」
「ジョニー=アップルシードだよ」
その人は笑顔で答えました。
「それが僕の名前だよ」
「ジョニー=アップルシードだね」
「それが貴方の名前だね」
「そうだよ」
その名前はすぐにアメリカ中に広まりました、ですがアメリカの人達がその人のお礼を贈ろうとするといつも言うのでした。
「それはいいです」
「いいのかい?」
「お金とかは」
「僕はいつも満ち足りていますから」
だからだというのです。
「お金とかは必要ありません、それに」
「それに?」
「それにというと」
「これは私の務めですから」
これがジョニー=アップルシードの返事でした。
「アメリカの皆さんに甘くて美味しい林檎をもたらすことが」
「だからなんだ」
「お礼はいいんだ」
「はい、アメリカの皆さんが何時でも何処でも甘くて美味しい林檎を食べて笑顔になる」
このことがというのです。
「私の望みであり務めなので」
「それで、なんだ」
「アメリカ中に林檎を広めてくれているんだ」
「そうです、皆さんこれからも林檎を楽しんで下さい」
食べてそうしてというのです。
「それが私の願いであり喜びです」
「うん、それじゃあね」
「そうさせてもらうよ」
アメリカの人達も笑顔で応えます、そうしてジョニー=アップルシードにお金等を渡さずにそうしてです。
そのうえで、です。お礼だけを言うのでした。
ジョニー=アップルシードはアメリカ中を回ってそうしてこの国のあらゆる場所に林檎の木を植えてです。アメリカにいる人達の誰もが林檎を食べられる様にしてくれました。
皆はそれを受けてこの人を聖人と言いました、ですが本人は笑って言うのでした。
「私は務めを果たしただけです」
笑顔でこう言うだけでした、そうしてすっかり広くなったアメリカの中を歩き回って林檎を広め続けたのでした。
こうしてアメリカ人は誰もが林檎を食べられる様になって甘いものを楽しめる様になりました
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