暁 〜小説投稿サイト〜
ニュージェネレーション
第一章
[1/2]

[1] 最後 [2]次話
               ニュー=ジェネレーション
 新人類、その言葉が巷に流行していた。
 私はその言葉を聞いてそれで友達にオフィスで休憩時間に言った。
「新人類ってどういう意味なの?」
「だから若い世代で新しい考え方持った人達って意味よ」
「そうした意味の言葉なの」
「それが新人類なの」
「そうよ」
 こう私に話してくれた。
「簡単に言うとね」
「そうなの」
「今のおじさん世代とは全然違う考えを持ったこれからの日本を代表する世代っていうかね」
「そんな風なの」
「私達もそれに入るのよ」
「あれっ、そうなの」
「ええ、世代的にね」
 友達は私にあっさりとした口調で話した。
「今大学とか高校を卒業したばかりでね」
「働いている世代を言うの」
「そうよ、もう日本が豊かな時代に生まれてね」
「その中で育って」
「ハングリーとか悲壮感とは無縁の」
 そう聞いて私はスポコン漫画を思い出した、そうした漫画ももう昔のことだ。
「明るくて爽やかで軽い」
「そうした世代なの」
「それが新人類っていうの」
「ううん、明るく爽やかね」
「それで軽いね」
「軽薄?」
「悪く言うとね、まあとにかく暗くはなくて個性もあるのよ」 
 私にこうも話してくれた。
「それが新人類ってことよ」
「そうなのね」
「そう、それでね」
「これからの世代ってことね」
「私達はね」 
 友人は私に新人類についてこう話してくれた、それから暫くして何かプロ野球で新人類トリオがいると聞いた、それは物凄く強いというか無敵と言っていい西武ライオンズの選手達だった。
「清原、工藤、渡辺でなの」
「そう、新人類トリオよ」
 またその友達が私に話してくれた。
「その三人でね」
「私セリーグ派だからよく知らないけれど」
 ヤクルトファンだ、それでどうせなら広澤とか池山とかならいいと思った。
「あの滅茶苦茶強い西武の三人ね」
「清原はあのPLのね」
「スラッガーよね」
「あの選手でね」
「それでよね」
「そう、渡辺は右のエースでね」
 そしてだった。
「工藤は左のエースよ」
「それでその三人が新人類トリオで」
「今年のシリーズも巨人を叩き潰したのよ」
「まあそれはいいとして」
 アンチとしてはだ、巨人が負けるのはいいことだ。どうせなら未来永劫負け続けて欲しいものだ。巨人には無様な負けがよく似合う。
「あの強い西武の三人ね」
「そうよ、西武他にも若くて凄い選手一杯いるけれどね」
「若くてなの」
「助っ人も凄いしね」
「何か黄金時代ずっと続く感じね」
 私は友達の話を聞いて素直にこう思った。
「後何ねん日本一かしら」
「どうかしらね、私としては嬉しいけれどね」
 この言葉から私は友達が西武ファンだと
[1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ