共食い?
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?」
「体に・・・何かが・・・」
ENDの書に書き足したルーシィ・・・そんな彼女の体から、血管が浮き出してきた。
「あぅ!!」
「しっかりしろ!!」
うずくまったルーシィの体に触れたグレイ。だが、すぐに彼はその手を離した。
「熱ッ!!」
彼女の体はあまりにも熱が籠りすぎていた。突然の異常状態にルーシィからは汗が流れ落ちている。
「熱い・・・何かが体の中に・・・」
「ナツの炎・・・」
「悪魔としての炎・・・か・・・」
悪魔の書に触れたルーシィ・・・彼女の体にはナツの・・・ENDとしての魔力が流れ込んできていた。それゆえに彼女の体は異常をきたしているのだ。
「だけどこれ・・・手掛かりになる・・・この魔力をたどっていけばナツを・・・」
「ナツの中の悪魔を書き換えられるかも・・・けど・・・ルーシィが・・・」
「あたしは大丈夫」
口ではそういうものの、次がどうなるかはとてもわかったものではない。
ヒョオオオオオ
「冷たい」
「一緒にナツを助けるんだ」
「・・・うん」
それでも後には引けないことがわかっていたグレイは、ルーシィの体温を少しでも下げるために冷風を吹かせ始めた。
遡ること数分前・・・
ドゴォン
戦場に響き渡る爆発音。そこに見えるのは一人の男と一頭のドラゴン。
「まだだ!!もっと本気でかかってこい!!」
「言われるまでもない!!」
大きな口から放たれる咆哮。それは瞬く間に天海を飲み込んだが、彼はそれに怯むことなく特効し、強烈な蹴りを額にぶち当てる。
「ぐっ!!」
本来ならばドラゴン同士・・・または彼らを滅する力を持っている者たちしか傷つけることができないはずのその鱗を打ち砕いていく。
「グオオオオ!!」
強烈な一撃を受けたもののさすがの防御力といったところか、天海を振り払うアクノロギア。体格差がありすぎるために容易く払われるが、すぐに体勢を立て直す。
「そうだ・・・それでこそ強者・・・私を楽しませてくれる存在!!」
額から溢れ出る血を気にすることもなく攻撃してくるアクノロギアにさらに胸を高鳴らせる天海。一方のアクノロギアも小さく笑みを浮かべていた。
「すべてのドラゴンを滅するのが我の目的・・・だが、今はうぬを滅するためにこの力を使おう!!」
全身から魔力を溢れ出させていくアクノロギア。彼は全身全霊を込めてブレスを放とうする。
「ハァァァ!!」
全開で放たれたブレス。しかしそれは一瞬のうちに凍らされた。
「なんの真似だ?ティオス」
その原因は現れた水色の髪をした青年。彼は二人の間に立つと小さく笑みを浮かべる。
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