共食い?
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存在を探していたアンナ。彼女は突然、目を見開き、固まっていた。
「どうしました?アンナさん」
「何かあったのかぁ?」
彼女の異変に気が付いた一夜とカミューニが彼女の視線の先に目を移す。すると、彼らも同様に窓の外を見つめたまま固まった。
「おい、どうした?」
「一体何が・・・」
ジェラールとウェンディが同じ窓から外を見ると、その信じられない光景に、目を疑った。
「バカな・・・」
「こんなことが起こるなんて・・・」
彼らが目にした光景・・・それは誰も予想だにしていないものだった。
辺り一面に飛び散っている赤色の液体・・・その中心にいるのは真っ黒の両翼を粉々に砕かれ、見るも無惨な姿で横たわる最後のドラゴン。その横にいるのは黒髪の青年と水色の髪をした青年。
「アクノロギアを・・・倒したって言うの?」
綿密な計画を練り、それでも確実な策が見えないほどの強敵だったはず・・・だが、目の前にいる青年たちはそれをあっさりと打ち破ったのだった。
「こんな奴等を倒さなければならないのか・・・」
「次元が違いすぎる・・・」
一難去ってまた一難・・・絶望を乗り越えてもまた迫ってくるそれは・・・言葉を失わせるには十分だった。
「傷が消えた?」
トドメを刺したはずのナツの生存に目を見開くゼレフ。中でも一番彼が気になったのは、青年の体に空いたはずの穴が綺麗に塞がっているのだ。
(そういえばENDの書はどこだ!?まさか・・・誰かが書き換えたのか!?)
ゼレフのこの予想は的中していた。ナツの命を握るENDの書を持ち出したルーシィは、彼の体が傷ついた際に消えた文字を復元し、蘇らせたのだ。
(しかし、悪魔の文字を人間が扱えるとは思えない・・・扱えたところでやがてその者は侵食され、闇に落ちる)
この考えもズバリ的中。ルーシィの体は少しずつ悪魔に飲み込まれようとしていた。
「まさに奇蹟の復活といったところだけど、次はないよ。改変者の命が持たない」
「ありがとう、ルーシィ。ハッピー、グレイ」
ゼレフのささやかな忠告に気が付いていないのか、傷だらけのナツはゆっくりと顔を上げた。
「この命は・・・俺だけのものじゃなかった・・・みんなから託されたものなんだ・・・」
何度も落としかけた・・・いや、実際には落としていた命を救われてきた。仲間から助けられたそれは、彼にとっては非常に大きいものだ。
「俺たちは・・・全ては妖精の尻尾の為に!!その想いこそが俺たちの最後の力!!そして最強の力だ!!」
その頃ルーシィたちは・・・
「ルーシィ
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