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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第43話:Destiny U
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「何だこれは?」

「何かが起動したようだが…」

『かかったな』

「な、シグマ!?」

「馬鹿な!?ボディは完全に破壊したはずだ!!」

シグマの声にエックスとゼロは動揺しながらも構えるが、シグマは構わずに話を進める。

『忌々しいが、貴様らは最強の敵だ…しかし…今の戦いの真の目的は…貴様達の足止めだ。我がダミーを倒した一撃で貴様らのエネルギーは底をついたろう。貴様らはここで人類抹殺を見ながら朽ちていくのだよ』

現れた半透明のシグマの巨顔にエックスとゼロは目を見開く。

「ダミーだと!?」

「貴様…ボディを失って何故生きているんだ…?」

『私は既にボディを持たずとも生き長らえ、行動出来る術を得ていてな。あのボディも私にとって仮宿のような物。あのボディは貴様達のエネルギーを削るために用意したのだ。私のボディは最早この基地そのものと言ってもいい!!』

「くそ…まんまとシグマの作戦に引っ掛かるなんて…」

「確かにエネルギー切れだ…」

最早ショットを放つだけのエネルギーもない。

太陽が降り注がない基地の中ではエネルギーの補充は不可能だ。

『しかもダミーの破壊と同時にシグマチップを持つレプリロイドによって私の最終プログラム…“人類抹殺計画”が実行される!!』

「そんな…俺がしたのはシグマの計画の手助けだったと言うのか…?このままでは地球が…人類が…どうすることも…どうすることも出来ないのか!?」

このままでは地球が、人類が…ハンターベースにいる仲間達…エイリアとケインも殺されてしまう。

だが、エネルギーが尽きているエックスにはどうすることも出来ずに悔し涙を流すしかなかった。

しかしその時、奇跡が起きた。

シグマに占領されたはずのネットワークのうち、四ヶ所に希望の光が走り、その光はエックスとゼロに降り注いだ。

「「!?」」

『くっ!何者だ!!何者が我がシステムに侵入した!?』

「力が…」

「みなぎってくる!?」

2人に降り注いだ光がエックスとゼロのエネルギーを全快の状態に持っていく。

『我が名はマザー。勇者によって目覚めた巨大コンピューター』

「「マザー!?」」

思わぬ存在からの救援にエックスとゼロが驚く。

『自然の声…人々の平和への祈り…そして勇者の涙があるプログラムを起動させた。この男によるプログラムだ。』

「あっ!?」

マザーが見せるのはライト博士の姿であった。

『エックスよ…ロックマンの名を継がせたばかりに辛い目ばかりに遭わせてしまったな…しかし皆が平和を待っておる。さあ、取り戻した友と共に渾身の力を込めて平和の光を取り戻すのじゃ…』

そしてエックスは自身のボディに送ら
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