暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第43話:Destiny U
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!!」

「ぐあっ!!」

電撃弾がエックスに放たれ、それはエックスに直撃して吹き飛ばす。

「くっ…俺は…ゼロやお前に利用されたオストリーグ。そして犠牲になった人々の為にも負けられないんだ!!」

何とか耐えてチャージショットを放つが、それは簡単にかわされてしまう。

「な!?消えた…」

「上だ」

シグマはワープでチャージショットをかわしてエックスの真上に移動し、落下しながらエックスを爪で斬り裂く。

「がはっ!?」

まともに受けてよろめくエックスにシグマは追撃の電撃弾を放って直撃させ、距離を詰めると凄まじい拳のラッシュを叩き込み、そしてエックスの顔を鷲掴んで笑みを浮かべる。

「どうした?エックス、貴様弱くなったか?それとも私の方が強くなり過ぎたか?どう思うエックス!!」

エックスを床に叩きつけて再び電撃弾を繰り出す。

「やはり、私が強くなり過ぎたかっ!?灰になれーっ!!」

放たれた電撃弾は倒れているエックスに直撃し、爆発が起きる。

「フッ…終わった…訳がないか…」

煙を払って現れたのは傷付きながらも立ち上がり、シグマを睨み付けるエックスであった。

「相変わらずの根性だな。だが、どれだけ足掻いたところで私との実力差は埋められんぞ」

「そんなことはやってみなければ分からない!!」

そう言ってバスターを構えるエックスだが、それを横から掴んだ者がいた。

「え?ゼロ!?」

エックスの腕を掴むゼロの姿は全く変わっていない。

それを見たエックスは悲しげに見つめるが、徐々にゼロのアーマーと髪の色は先程正気を取り戻した時の色に戻っていく。

「エックス…お前だけの力ではシグマは倒せないぞ。だが、俺達が組めば話は別だ」

完全に正気を取り戻したゼロがエックスに不敵な笑みを浮かべる。

「そうだな、力を貸してくれゼロ!!」

「任せておけ、今度こそシグマを倒すぞ!!二度と蘇らないようにな!!」

構えるエックスとゼロに対してシグマも笑みを浮かべる。

「全く、未知数な奴らだな。しかし貴様らの創る伝説もここまでとなる!!」

エックスとゼロに向かって電撃弾を放つがエックスとゼロに焦りはなかった。

「行くぞエックス!俺達の全エネルギーを!!」

「シグマにぶつける!!」

エックスがチャージショット、ゼロがアースクラッシュを同時に繰り出す。

アースクラッシュのエネルギーがチャージショットに吸収され、強大な一撃となってシグマに炸裂した。

「二つのパワーが一つになっただとーっ!!」

合体攻撃の威力はシグマのボディを粉砕したが、爆散する直前に意味深の笑みを浮かべていた。

そして周囲から何かの起動音が聞こえる。
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