二十一 タイムリミット
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立ち寄った廃墟。そこで左近と鬼童丸は鬼灯水月と落ち合った。
ナルトの仲間となったらしい彼の言い分から、ダンゾウが奪った忍び刀をこちらの手中におさめるのが、『根』に潜伏中の右近・左近と鬼童丸の任務である。
「さっさと刀がある場所へ案内しな。さもないと、お前の細胞を破壊してしまうぜ」
「わ…わかった…」
相手の身体に入り込む。その肉体の内臓・器官・組織をバラバラにしてほしくなければ、言いなりになる他無い。
反面、右近にとっては身体に入り込む事で攻撃を食らわなくなる。
肉体を共有している故に、相手の細胞を生かすも殺すも右近次第。事の深刻さを理解して、己の身体を人質にされた男が冷や汗を流す。
暗殺専門の術の恐ろしさを早々に理解した男に右近は満足げに頷いた。
ふと、頭に過ぎったのは、身体を共有されながらも自決覚悟で自分を倒そうと立ち向かった木ノ葉のくノ一。
(普通はコイツみたいに俺に逆らえなくなるか、命乞いするかの二択なのに、あの女は度胸があったな)と右近は珍しく山中いのを称賛した。
現在、ダンゾウは、五代目火影の綱手の許へ向かっている。
こちらの行動をダンゾウが知る前に、『霧の忍刀七人衆』の忍刀を手に入れなければならない。
常日頃、左近の体内で眠っていた右近。
左近から水月の話を詳しく聞いていた彼は、久しぶりに外へ出られたことを喜ぶかのように、やる気たっぷりの笑みを浮かべる。
ダンゾウの部下である男の肩から顔だけを覗かせて、右近は口角を吊り上げた。
(さて、さっさとこんな辛気臭い地下から抜け出す為にも、手土産を持参しねぇとな)
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