三話
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は変わり身様に育てられたウサギだ。つまり、だ。
来るぞ!」
ブオンブオンと手裏剣など比ではないほどの風切り音を放ち、人の身の丈ほどもある刃がカカシ達に襲いかかった。
「しゃがめ!」
カカシの指示に下忍達は考える間もなくその身を地面へと近づける。カカシは唯一状況を理解できていないタヅナを強引に地面へと押し倒す。
カカシ達の頭上を通った巨大な刃はやがて一本の木に刺さり、その動きを止める。そして、その刃の上に降り立つ影が一つ。
「写輪眼のカカシとお見受けする」
「これはこれは、霧隠れの鬼人”桃地 再不斬”君じゃないですか」
霧の忍刀七人衆が一人、桃地 再不斬。予想外の大物の登場に、カカシの頬を一滴の汗が流れた。
「お前らはタズナさんを頼む」
カカシはそう言うと、一歩前へと踏み出し桃地再不斬と対峙する。そして、カカシは……
「プ……眉なし」
口に手をあてて笑い出した。その行動にナルト達が唖然とする中、笑われた当人である再不斬は額に青筋を浮かべていた。心なしか、体も怒りで震えているようだ。
「テメェ、よっぽど死にてぇようだな」
ジャキリ、と重量感漂う音を鳴らしながら大剣を再不斬は構える。これぞ、霧の忍刀が一刀”断刀首斬り包丁”だ。
それに対し、カカシは腰のホルスターから一本のクナイを抜き放つ。何の変哲もない、ただのクナイだ。多くの忍びが使う一品だが、首斬り包丁の前では頼りない印象を得る。
「こいよ眉なし」
「ッテメェ!」
ブチリ、と何かが切れる音がすると同時に再不斬が首斬り包丁を振りかぶりカカシへと襲いかかる。空を切る凄まじい音を伴って繰り出された上段からの一撃は、カカシに難なくかわされてしまう。
大剣はその威力に比例して技後硬直が大きい。教科書通りの先方でカカシは剣を振りきった再不斬へとクナイによる突きを放つ。だが、大剣の弱点など再不斬とて百も承知。なんの対策もしていないはずがない。
「舐めるなよ、カカシィっ!」
「ッ!?」
クナイを握る右手、その手頸を正確な蹴りが撃ち抜く。カカシはそれによりクナイを取り落とすが、追撃はさせぬとすぐさま距離をとった。
「んー、さすがにあんな挑発にはのらないか」
「舐めてんじゃねえぇぞ。すぐにその首すっ飛ばしてやる」
訂正。効果がないだけで挑発事態は成功している。だがそれじゃあ意味がないとカカシは心中で一人突っ込みを入れた。
そんな余計なことを考えらがらもカカシは新たなクナイをホルスターから取り出し、現在の戦況を分析していた。
(さすがにやるな。今のところ仲間がいる気配は無いが……ナルト達ならある程度の相手なら大丈夫だ。かとい
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