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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔でホワイトデー
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ールズもシエスタと同じように服の下に隠した。


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*** 四番、キュルケ ***


授業が終わったころ、同じ部屋に住む三人に渡し終えたサイトは、キュルケたちを探していた。キュルケとタバサならきっと一緒にいると思っていたが、自室にいたキュルケだけを見つけた。

「タバサと一緒じゃないのか」

「ええ、あの子、図書館に行くって言っていたから、なんか好きになれないよのねぇ、図書館の独特の空気ってやつが」

「そうか」

サイトは赤いリボンのついた大きめの袋をキュルケに差し出した。

「ヴァレンタインのお返しだ」

キュルケの胸が高鳴った。今まで、何人もの男と付き合ってきただけにプレゼントを受け取ることなんて慣れきっていると思っていた。でも、本当に“好き”になれた相手から渡される初めてのプレゼントにキュルケは緊張した。

「ダーリン、開けていい?」

「なんで、どいつもこいつもそう聞くんだ? 好きにすればいい」

「あ、私が最初じゃないんだ…」

「自分の保身に走ってルイズを最初にした」

キュルケの中にあった高鳴りがしぼんでいくのを感じた。
どうでもいいみたいな気持で袋を開けてキュルケは目を見開いた。

「え?」

袋から出てきたのは大きなクマのぬいぐるみだった。

「ダーリン、タバサのと間違えてない?」

「いや、お前の分だ。普通にお前に合いそうなものなんてとうの昔にもらってんだろ?
なら、意外性のあるものの方が面白いじゃないか」

キュルケは再び、胸の高鳴りを感じた。自分ばかり、相手のことを考えていたと思っていたのに、ちゃんと、サイトも自分のことを考えてプレゼントを選んでくれた。
どうしようもないほど顔がゆるみ、ぬいぐるみを抱きしめた。

「ダーリン、ありがとう。大事にするわ!」

この日からぬいぐるみを抱いて寝るのがキュルケの習慣となった。


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*** 5巻タバサ ***


「……」

タバサは読んでいた本を閉じた。集中できない。今日、サイトからプレゼントがもらえる。先月のことも今月のことも間違いなくサイトが一枚も二枚も噛んでいるに違いない。ならば、くれないなんてことはないだろう。
胸がドキドキする。落ち着こうと図書館で読書に励んでみたが、集中できず、何冊か借りて部屋に戻ってきてみたが、やはり、落ち着かない。

「兄さま…」

口からなんとなく漏れた声に応えるかのように扉が鳴った。

「タバサ、いるか?」

(キターーーーーーーーーーー(≧∀≦)ーーーーーーーー!!)

タバサはベットから飛び
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