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オルフェノクの使い魔
外伝
オルフェノクの使い魔でヴァレンタインデー
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くてはならないことがある」

「?」

「…マントは服じゃない。っていうか、そのパンツだってタバサのだろ…
タバサに頼んで服を用意してもらえよ…」

マントの下は、たぶんタバサのものと思われるパンツをはき(ほとんど役割を果たしておらず、ギリギリ正面からは見えないようになっているが、おそらく後ろは全く隠れていないだろう)、彼女のことを知らないものが見れば、痴女以外何者でもない。

「わかったのね!」

元気よくシルフィードは頷いた。
サイトはチョコレートにかぶりついた。そのとき、背後に気配を感じた。シルフィードは風竜の姿に早変わりした(タバサのパンツが引きちぎれた)。
水が後ろにいるのがだれなのかを教えてくれた。振り向くと、荒い息を吐いたドックオルフェノクとイーグルオルフェノクのオルフェノク娘コンビと、メイジ三人娘がいた。

「「「「ああ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」」」」

ルイズ、タバサ、キュルケ、シエスタはこちらを指差して大声をあげた。

「さ、サイト! そのチョコレート、どうしたのよ!!!」

「シルフィードにもらった」

「きゅい!」

エッヘンとシルフィードは胸をそらした。次の瞬間、その顔面にタバサの杖が手加減なく振り下ろされた。

「きゅ、きゅいぃ!?」

さらに、炎と爆発の追撃が彼女に襲いかかった。

「きゅいい!!!」

ここにいたら、殺されると、シルフィードは慌てて、その場から離脱した。

「シエスタ! あれを追いかけなさい!!」

「わかりました!!」

ルイズとタバサを抱えてドックオルフェノクがシルフィードを追いかけて走り去って行った。

「なんなんだ?」

「さぁ、そうそう、サイト」

「ん?」

「はい、ヴァレンタイン。ボクは女の子になってしまったからね。こういうイベントに参加してもおかしくないだろう?」

差し出されたチョコレートを受け取った。

「ダーリン、私からもヴァレンタイン! がんばって作ったんだから、味わって食べてよ」

「ああ、二人とも、ありがとう」

二人はサイトにチョコレートを手渡すと、ウェールズは再びイーグルオルフェノクになって三人に続いてシルフィードを追いかけて行った。

「…俺も、来月面倒なことになるかもな……」

サイトは、そう呟くとその場で寝転がり、しばらくすると、寝息を立て始めた。

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