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オルフェノクの使い魔
外伝
オルフェノクの使い魔でヴァレンタインデー
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!! さっきのチョコレートは、やつにあげるつもりなのか!?」

「うるさいわね。そうよ、日頃お世話になっているお礼にね」

「お、おおおお、お世話!?」

「ちょっと! 変な妄想しないでよ。サイトさんの水の見解は、“水”のメイジとしてとても興味深いものなんだから。本当に目から鱗よ。っていうか、いつまでもそこにいないでよ。これから、先生たちにも渡しに行くんだから」

納得いかなそうな顔をしているギーシュをそのままにモンモランシーは食堂にはいって行った。


――――――――――――――――――――――――


ルイズ、キュルケ、タバサは学院中を探し回っていた。
朝、キュルケとタバサは、部屋の主の了解も得ずにルイズの部屋に侵入した。しかし、サイトはどこにもおらず、まだ眠っていたルイズを叩き起こし、どこにいるのかを尋問しようとしたが、ルイズ自身もわからなかった。
キュルケとタバサは朝一でサイトにチョコレートを渡すつもりでいた(二人とも手作りの本命)。ルイズは、毎朝サイトが起こしてくれるため、起きた時に一緒に渡そうと、枕の下にチョコレートを隠していた。
だが、三人の予定はかなわず、どこにもサイトの姿はなかった。
しかたなく、探し回っているのだった。
そして、三人は中庭で洗濯物を干しているシエスタとウェールズを見つけた。

「あれ? 三人とも、どうしたんだい?」

「サイト知らない? どこにもいないのよ」

「サイト? ボクは知らないなぁ、ボクが起きた時はもういなかったよ」

そう言ってから、ウェールズは、シエスタを呼んだ。

「シエスタァ!」

「ハァイ」

洗濯物を干し終えてやってきたシエスタにウェールズにしたのと同じ質問をする。

「ダーリン、知らない?」

「サイトさんですか? 今日は、私より先に起きたらしくて、私が起きた時にはもう、いませんでした。せっかく、サイトさんに最初にチョコレートを渡せると思ったのになぁ」

さてどうしたものかと五人で悩んでいて、ウェールズが手をぽんと叩いてシエスタを見た。

「シエスタ、君の嗅覚なら、サイトを探せるんじゃないか?」

「ああああああ!!! そうだ、その手があったんだぁぁ!!!」

どうやら、自分の能力を忘れていたようだ。4人はおいおいと心の中で突っ込みを入れつつ、期待の視線をシエスタに向ける。
シエスタは、目を閉じて、鼻をクンクンと動かした。

「見つけました! サイトさんの匂い!」

「さすがだね、シエスタ! 伊達に毎日、サイトの服の匂いを嗅いでハァハァしているだけのことはあるよ」

「「「……」」」

ウェールズの発言に三人は、思わずシエスタから距離をとった。

「し、仕方ないじゃないですか! それにサ
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