外伝
オルフェノクの使い魔でヴァレンタインデー
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こに名前書いてくれないか?」
頷いたコルベールにサイトは一枚の紙を渡した。
「これは?」
「今回の協力者リスト。あとで、オスマンのジジィがボーナスくれるそうだ」
納得したらしく、コルベールは紙に自分の名前を書いた。そのとき、サイトの口元がつり上がったことに彼は気づかなかった。
――――――――――――――――――――――――――――
サイトが暗躍し、着実に準備を整え、ヴァレンタイン開催予定日の一週間前、ついにヴァレンタイン企画のことが学院の掲示板に張り出された。
「ヴァ…」(キュルケ)
「レン…」(タバサ)
「タイン?」(ルイズ)
朝起きると、何やら騒がしいため、原因である掲示板を見にきた三人はそこに張られたものを見た。本命チョコや、義理チョコ、友チョコなどのことについて丁寧に書かれていた。
三人は食い入るように企画内容を最後まで見た。
――――企画立案者 ジャン・コルベール
「「「……」」」
それを見て三人はこの名前に陰にヒラガ・サイトの名前を見た気がした。
「なかなか面白そうな企画ねぇ。あ、チョコレート作りの講義も行うそうよ」
「…受付は、アルヴィーズの食堂ね」
へぇ〜とルイズとキュルケが掲示板を読み込んでいて、ふと気がついた。
「あら? タバサは?」
「え? アッ! あそこ!!」
ルイズが指さした先には、ものすごい速さで食堂をめざすタバサの背中があった。ルイズとキュルケは慌ててタバサを追いかけた。
―――――――――――――――――――――
「真の企画者殿、進み具合はどうじゃね」
「順調だな。チョコレート作りの講義の方も参加者多数だ。マルトーの他に、講師を確保しておいて正解だったみたいだ。
チョコレート作りのための道具一式も結構な売れ行きらしい」
学院長室でシエスタを現場でパシらせ、デルタフォンとカイザフォンを使って現状を確認していたサイトは頷く。
と、そのとき、勢いよく学院長室の扉が開けられた。
「オールド・オスマン! サイトくん!! あれはなんですかぁ!!!」
「「あれ?」」
二人は顔を見合せた、本当にわからないという顔をしている。
「掲示板に張られているヴァレンタインの企画者に私の名前が書かれていることです!!」
「「あ〜、あれか」」
「「あ〜、あれか」…じゃないですよ!! おかげで、私は女子生徒たちに顔を見られて笑われ、ミセス・シュヴルーズには同情されて「私はかならず、お渡ししますわ」なんて言われたんですよぉ!!」
コルベールが殺気まで放って怒鳴ろうとも、相手が悪かった。馬鹿みたく長生きしているこの世界一と囁かれるのメイジと、まだ、おそら
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