暁 〜小説投稿サイト〜
オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔22
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ズは、苦悶の表情一つ浮かべることなく切り落とした首を満足そうに見ているサイトにツッコミを入れた。

「わかっている」

サイトが、トライデントをとりだし、オグル鬼の注意をひきつけ、その間に詠唱を済ませ、エクスプロージョンで吹き飛ばした。

「さてと、将軍たちが、攻め込んでくるころだ。行くぞ」

サイトは、遠くから聞こえる音を聞きつけ、自分たちの今回の役割はもう終わりだと判断し、この場に残って敵兵と間違えて討たれないために、開戦前から潜入していたリカネサンス隊の隊員が用意している建物へと向かった。
それから一週間とたたず、シティ・サウスゴーダは、落とされ、連合の活動拠点となった。


――――――――――――――――――――――


糧食を市民に分けたため、進軍するには糧食が心もとなくなり、本国に補給を要請し、補給されるまで動けないのだから、兵たちを休ませようという将軍たちの意見にミズチは異を唱え、近場の城や砦を攻略し、シティオブサウスゴーダの安全を高めるのと同時に、経験不足の新兵たちに実戦経験を積ませようと進言し、強引に採用させた。補給部隊がつくころには、ある程度の攻略を完了することができ、攻略した砦と城の維持を、以前、サイトがアンリエッタに進言し、保護させた旧王党派アルビオン貴族たちに任せた。
しかし、さあ、進軍だと意気込んだ矢先、本国から届いた指令に、降臨祭終了まで休戦することが書かれていた。
それを知ったミズチは、思わず言葉を失った。
敵は以前にも自身から出した協定をその後、自身で破っている前科がある。そのため、何もされないため、また、何をされても即座に対応できるよう、周辺と水源の巡回警備(ミズチは巡回ではなく、簡易詰め所を建てて常時警備させたかったが、強い反発で却下された)の強化を命じた。
その後、ミズチの衣装を脱いだ後、やり場のない怒りを発散するため、たまたま見かけたギーシュを連れて慰問隊としてやってきた『魅惑の妖精』亭で一晩飲み明かした。


―――――――――――――――――――――


「フゥ…」

サイトは、アンリエッタに送る報告書を作成していた。漸く書きあがった報告書を読み直し、誤字がないことを確認してすっかり冷めてしまった紅茶に口をつける。ふと、視線を向けると、寒がりのルイズが毛布にくるまって暖炉の前でガクガク震えているのが、目にとまった。

「ルイズ、籠城ってどんな戦い方か知っているか?」

「寒い寒い寒い……、え? 何?」

どうやら、あったまることしか考えていなかったため、聞いていなかったようだ。

「だから、籠城ってどんな戦い方か知っているか? と聞いたんだ」

「それぐらい知ってるわよ。城に立て籠もるってことでしょ?」

デブ猫がめんどくさそうに動く
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ