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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔22
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なり詳しく、細かく書かれていた。

「すごいな…」

「それを見て思ったんだが、本当にこの男が反乱の中心人物なのか?」

「そうだよ」

「確かに、この男は野心家ではあるだろうが、この手のタイプは、内に秘めるだけで、外に出せないで終わるタイプだ。気になるのは、反乱直前に言ったガリアだ。そのころから、クロムウェルの近くにある女の姿が見られるようになった」

「ある女?」

「そっちについては色々な手段で調べてみたんだが、額に刺青をしているってことしかわからなかった」

サイトの話を聞きながら、ほかの紙に目を向けると、そこには、クロムウェルに下っている軍の指揮権を持っていると思われる貴族の資料が大量にあった。
ウェールズは、この男がアルビオンにいてくれたら、自分はまだ、あの城で政治に関わっていたのではないだろうかと思ってしまった。

(サイト、君はやっぱりすごいよ。僕の予想のはるか上をいっている……)


*************************


上陸した連合軍は、今後の侵攻作戦について話し合っていた。
上陸後、来るであろうアルビオン軍の反撃を叩きのめし、そのまま、首都ロンディニウムへ侵攻するつもりだったが、アルビオン軍は反撃をせず、さっさとロンディニウムにたてこもってしまった。
これからの侵攻作戦について話し合うことになったのだが、占拠した港町ロサイスからロンディニウムまでにある城や砦をすべて迂回し、一気にロンディニウムに侵攻しようと主張するゲルマニアの将軍であるハルデンベルグ侯爵と、ロンディニウムにたどりつくまでにある城や砦を一つ一つ落としていこうと主張する参謀総長ウィンプフェンが互いに譲らず、ただの怒鳴りあいになっていた。
そんな中、ミズチはただ黙って地図を眺めていたが、両者がついに杖を抜いたところで腰を上げた。

「お二人とも、我々が争ってどうするのです?」

静かに発せられた声に二人は杖を下した。

「確かに侯爵が言う通り、長期戦を望むつもりはありません」

ミズチに言葉にハルデンベルグがそれ見たことかと胸を張って得意げにウィンプフェンを見る。

「しかし、参謀総長がおっしゃるように、功に焦って後ろから撃たれては堪りません」

続けられたミズチの言葉に今度はウィンプフェンが得意げに見返す。

「そのため、私は、侵攻するのに最小限の場所を落としていくことを進言します。侯爵の案の場合、侵攻ルートはこうするのがベストです。そして、参謀総長の案の場合の侵攻ルートはこう」

ミズチはテーブルに広げられた地図にインクが蛇のように線を引いていく。その線は確かに二人の提言する案の通りのルートだった。そして、二匹の蛇が混じり合い、一つのルートが地図に引かれた。

「両者
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