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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔21
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かよ」

半分を回り、誰もいなかったため、わずかに気が緩み、無駄口を叩きつつも、次の部屋を開ける。
部屋を調べるときは、片方が外に残って周囲を警戒し、もう片方が部屋の中を探るという方法を取っていた。
そして、今回の部屋も片方が部屋の中に入った時、隣の部屋が音もなく開いた。そして、周囲を警戒していた傭兵が気付くよりも早く、黄色い閃光が駆け抜け、傭兵の首を斬り落とした。

「ったく、本当に誰もいねぇよ」

そう愚痴りながら、部屋を出てきた。傭兵は、ふと、相棒の返事がないことに気がついた。

「どこ行ったん…!!」

足元に、相棒が首を斬り落とされて死んでいることに気がついた。
一瞬思考が止まったが、今まで戦場で生きてきた彼の本能がすぐに行動を開始した。敵襲があったことを味方に伝えようとしたとき、背後に気配をかんじ、慌てて距離を取って振り返った。
そこには、体中にのびたラインを白色に、大きな目と思われる部分をオレンジ色に輝かせ、こちらを見ている異形の姿があった。
異形を倒すため、呪文の詠唱を開始するが、それが終わるよりも異形の拳が傭兵の意識を奪う方が早かった。

「証言させるための生け捕り確保、完了です」

デルタがそう言うとロープを持ったカイザが現れ、侵入者を縛り上げた。

「ボクが本塔に行く。君はここでそいつを見ていて」

「私も一緒に行きます」

「君は人を殺せるのかい?」

「……サイトさんにも言われました。できるかどうかは、わかりません。でも、何かできるかもしれないのに、何もしないでいられません!」


――――――――――――――――――――――――


本塔から学生寮を狙える窓にできる限りの部下を集めたアニエスは、寮の前に立つ二人の傭兵以外、外にいる者はいないことを確認した。

「構え…」

敵に悟られないため、囁くような声で指示を出す。全員の銃が侵入者に向けられたところで一呼吸置き、侵入者たちを睨みつけて叫んだ。

「撃て!」

アニエスの号令とともに銃士隊の銃から弾が発射され、二人の傭兵のうち、本塔から近い位置にいた傭兵を血の海に沈めることができたが、もう片方は傷を負ったようだが、まだ動けるらしく、領内に避難されてしまった。

「ッチ! 次弾装填!! 警戒を怠るな!」

敵が外に出てきたときのため、学生寮を睨みつつ、指示を出した。


――――――――――――――――――――――――――


激しい銃撃を聞きつけ、侵入者たちは寮内で合流した。

「一階のやつらはどうした?」

「わかりません」

侵入者たちのリーダーであるメンヌヴィルは、現場にイラ立ちつつも笑みを浮かべた。

「平和ボケしていると思っていたが、なかなか頭が切れるや
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