オルフェノクの使い魔17
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…って! アンリエ…」
「ッ!!」
答えようとしたとき、フードの奥の顔が見えた。その顔を見て思わず、声をあげそうになったとき、フードの女アンリエッタがウェールズの口を押さえた。それから、表通りから見えないようウェールズの影に回り込んだ。その数秒後、慌ただしく兵士たちが走り去って行った。
「えっと、よくわからないけど、サイトに報告すべきかな?」
「彼の知り合いですか?」
ウェールズはこのとき、初めてアンリエッタが自分がだれなのか気づいていないことに気がついた。月の明かりしかない夜に一度見たきりだったのだから、仕方がない。
(このまま、他人のふりをしてしまえばいい)
そんな声が聞こえた気がした。だが、ウェールズはそれにあらがうことを選んだ。
「ボクは、ウェールズだ」
「うぇ、ウェー…」
思わず大声をあげてしまいそうになったアンリエッタを今度はウェールズが口をふさいだ。
「何やってるんだ二人とも、とりあえず、中に入れ」
いつから見ていたかわからないが、二人の様子を呆れたように眺めながら、サイトは早く来いと手招きした。
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