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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔17
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研修を終えたウェールズの希望を受け、彼女も戦闘訓練に参加することになった(さらにそれに便乗してキュルケとタバサも参加すると言い出した)。
また、ウェールズは現在、メイド見習いとして働いている。本人曰く、「汗水流して働くというものは、すばらしい!」とのことで、大変満足して過ごしている。
学院は夏期休暇に突入し、生徒の多くは帰省してしまい、学院に残っている生徒は、学院の設備の使用も申請すれば使えるため、勉学にいそしむものや、娯楽を楽しむもの、好きなように生活している。
学院で働く平民たちも交代で休暇に入り、学院に残るのも最低限の人数になっているため、とても静かであった。
夏季休暇に入って、サイトはよく外出するようになった。行き先も告げず、ときには日をまたいでいなくなる。どこに行っていたかを聞かれても「ちょっとした用事だ」としか応えなかった。
静かな学院の広場には灰色の怪物が三体、実践訓練を繰り広げていた。
普段なら、それをキュルケとタバサが訓練に参加し、シルフィードが見学しているのだが、タバサが指令を受け、それをキュルケが手伝いに行ったため、現在、見学している者はいない。

「えい!」

「テヤ!」

正面からドックオルフェノクのトンファ、上空からはイーグルオルフェノクの羽手裏剣が迫ってくる。それに対してミズチオルフェノクがとった行動は一歩下がるだけだった。それだけで標的を失った羽根手裏剣は、ミズチオルフェノクが下がった分だけ踏み出したドックオルフェノクに降り注ぐ。ドックオルフェノクは慌てて跳び退る。跳び退ったためミズチオルフェノクがドックオルフェノクの間合いから外れた。だが、それがミズチオルフェノクの間合いから外れたわけではなく、トライデントの刃のない方での突きを胸にくらってドックオルフェノクは吹っ飛ばされた。
続いて飛龍形態に変化してイーグルオルフェノクに襲い掛かる。イーグルオルフェノクは、羽手裏剣を投射するも軽々とかわされて両足を捕まえられ、そのままドックオルフェノクの倒れている方に投げ飛ばされた。
必死に体勢を立て直そうとするも、落下地点までの距離がないため、起き上がろうとしていたドックオルフェノクに直撃した。

「「ギャン!!」」

ミズチオルフェノクは悠々と着陸し、通常形態に戻ると折り重なって倒れている二体のオルフェノクの上にどっかりと腰を降ろした。

「「ッグ!?」」

「ったく、シエスタは攻撃が正直すぎる。真正面から大ぶりな攻撃がくれば、それなりに場慣れしたヤツなら簡単にかわせるぞ。
ウェールズは狙いが正確すぎる。おまえは良すぎる目に頼りすぎだ。敵はずっと動いているんだぞ
オルフェノクはそれぞれの特性を生かした戦い方があるからあまり口出ししたくないが、もう少し考えろ」

「「は、はい
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