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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔17
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れないらしい。
過去のデータによると、オルフェノク化してから10年〜20年くらいで寿命がきている。大体10年を過ぎると肉体崩壊の予兆のようなものが始まる」

「サイトくん、君は確か…」

「ああ、もうオルフェノク化して10年以上になっているし、すでに崩壊の予兆は出てきている。俺のいた世界では、この寿命の対策ができていたおかげで人間とほとんどかわらないくらい生きることができたんだけどな」

「予兆が出てきているって! 大丈夫なのかね!?」

「まだ軽度だ問題ない」

「その対策は、ここではできないのか?」

コルベールは慌てているが、オスマンはじっと、サイトを見つける。

「俺が知る限り、延命策の中で成功した方法はここではできない。
言っておくが、俺は生きることを諦めたわけじゃない。延命の方法だって探している」

サイトの言葉に二人はホッと息を吐いた。二人ともサイトが死を受け入れ、後に残す者たちのことを心配してこんな事を言い出したのではないかと気が気でなかったのだ。


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「じゃあ、オルフェノクになってくれ」

ウェールズが目を閉じて集中する。

「ウェールズさん、内側k「なれたかい?」「ああ」」

シエスタが助言しようとしたとき、ウェールズの顔に灰色の模様が浮かび上がり、姿を変え、イーグルオルフェノクとなった。

「凄いですね、ウェールズさん! いきなりなれるなんて」

あっさりと自力で変化したウェールズに尊敬のまなざしを向けるシエスタの肩をサイトが叩いた。

「アレが普通」

「……」

「……」

「……」

「……」

「サイトさんのバカァァァ!!!!!」

オルフェノク化していないにも関わらず、物凄い速さでシエスタは走り去っていった。

「じゃ、とりあえず、データを取るか」

「か、彼女のことはほっといていいのかい?」

「気にするな。そのうち戻ってくるから」

ウェールズは自分の友人のマイペースさをはじめて知った。
一通りのデータを見てランクを教える。

「やはり、飛行能力があるからかウェールズは速いな。身体能力もいいし、中の上くらいで上位の中級オルフェノクだな」

「それは凄いのかい?」

「通常のオルフェノクに比べたら凄いな。おまえの場合、パワーがもう少しあれば、上級オルフェノクでもいいんだろうけど、スピードと視力以外は上と中の境目くらいだったからな。まぁ、訓練ですぐに上級になれるだろう」
(それでも、俺よりも身体能力が上だ……)

サイトはウェールズに気づかれないよう、大きくため息をついた。


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