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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔15
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と言ったら、なってくれた」

「……」

この小さい親友が現在のところ、一番の強敵だとキュルケは確信した。


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タバサに与えられた任務は『最近、水かさを増し、村を飲み込んでいくラグドリアン湖の水の精霊を退治せよ』というものだった。
実行は夜するということで、まずは偵察するため、昼間の内にラグドリアン湖に着てみると、見知った二人がいた。

「なんで、おまえらがいるんだ?」

「えっと、その……」

サイトは目の前にいる金髪縦ロールの少女、モンモランシーに問いかけるが、彼女はサイトの目を見ようとしない。

「コラ! バケモノ、ボクのモンモランシーに近づく ふべら!?」

怒鳴りながら襲い掛かってきたギーシュの足をはらって踏みつける。その間わずか一秒足らず。

「少し黙っていろ。ここら辺は危険ってことで検問があったろう?」

「森を抜けてきたから、検問にはかからなかったわ」

「モンモランシー!! そんなバケモノと話をするなんて!? まさか、ボクよりもそいつの方が、好きだというのかぁ!? ボクは、ボクは! こんなにも君を愛しているのにィィ!!!」

「黙れといっただろうが」

「グボッ」

騒ぐギーシュを気絶させ、モンモランシーを問い詰めてここにいる理由を聞き出だした。

「……つまり、ギーシュの浮気に耐えかねて、惚れ薬を作って飲ませたはいいけど、薬の効果が予想よりもはるかに強くて、あんまりベタベタして、ちょっとでも他の男と話すとすぐにわめくもんだから、手におえなくなって、解毒薬を作るのに必要な材料を手に入れるためにここにきたってことね?」

ルイズの確認に、モンモランシーはそっぽを向いて頷いた。

「確か、人の心を操る薬って違法よねぇ? そんなことするくらいなら、見限っちゃえばいいのに」

「……だって…本気で愛しているのは、私だけだって言ってくれたし…」

「こんな事を言うのもなんだけど、ギーシュの中じゃ、あんたって、もう安全パイになっているわよ。間違いなく…」

けっして、キュルケは意地悪で言っているわけではない。火と水であるため、さほど友好な交流をもっているわけではないが、同じ女としてギーシュのやっていることを考えると同情してしまうのだ。少し前までも自分を棚に上げているのだが。

「まぁ、好きな人が自分だけを見てくれるっていうのは憧れ……」

そこでサイトが自分一筋になり、先ほどまでのギーシュみたいになった姿を思い浮かべた。

「…ないわね。そんなのダーリンじゃないわ」

「……(コクコク)」

「…気持ち悪……」

三人は気持ち悪そうに顔をしかめた。
ラグドリアン湖に手を突っ込んだり、
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