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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔11
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ューレを使ってしまった。
オーク鬼の棍棒がワルキューレたちを破壊した。

(…最悪だ)

これでオーク鬼は勢いづいた。
オーク鬼の思考は体の大きさと反比例して戦闘欲に忠実な獣程度だ。
サイトの作戦は、フォンブラスターによる長距離射撃での奇襲とともに、タバサの風で強化したキュルケの炎でオーク鬼を圧倒し、反撃しようと動くものがあれば、ギーシュが土で障壁を作り、妨害するという方法で、『勝てない』と認識させて逃亡をうながすというものだった。
しかし、すでにワルキューレを破壊して勢いづいたオーク鬼は、引き際をわきまえたりはしない。この巨大な亜人種は『勝てる』という認識を持ってしまったのだ。
これでもう、殲滅するしかない。
キュルケとタバサも、攻撃を開始した。

(あとで、シバく)

――― 9 1 3 Enter ―――

<Standing By>

「変身!」

<Complete>

変身したカイザは、カイザブレイガンを取り出し、ミッションメモリーΧを差し込む。

<Ready>

――― Enter ―――

<Exceed Charge>

フォトンストリームを通って光がカイザブレイガンに流れ込む。
キュルケとタバサの猛攻を抜けたオーク鬼たちの棍棒を避け、次々とポイントし必殺技・ゼノクラッシュをオーク鬼たちに連続で叩き込む。黄色の閃光となって駆け抜けるその姿はまさに雷。
オーク鬼たちは、Χの紋章が刻まれ、青い炎をあげて次々と灰となった。


―――――――――――――――――――――――――――


「アグッ!!」

オーク鬼の残りが居ないことを確認し、戦闘を終えたところで、サイトはギーシュを殴った。

「何故、作戦を考えるか、わかるか? ギーシュ」

「……」

殴られた頬を抑えたまま、黙っているギーシュを睨みつけた。

「答えろ、ギーシュ・ド・グラモン!!」

「目的を確実に達成するため…」

「…模範解答だな。だが、それじゃ、50点、ギリギリだな」

「そんな、ボクは父上から、そう教わった」

「頭に言葉が足りない」

「足りない?」

「味方の被害を皆無、あるいは最小限に抑えつつ、目的を確実に達成するためだ。
で、おまえのしたことは?」

「待機していなければならなかったのに、先走って仲間の輪を乱してしまった」

ギーシュは、うつむいていてつぶやいた。

「今回のミスのこと確りと覚えておけ。隊はまとまってこそ隊だ。ときにスタンディングプレイも必要だが、基本はチームプレイだ。忘れるなよ」


―――――――――――――――――――――――


「サイトさん、何も殴ることはなかったんじゃないですか?」


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