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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔11
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からライダーズギアを回収し、ついでに書置きをしてから集合場所にたどり着くと、昨日よりも一人多かった。

「私も行きます!」

血走った目をして、メイド服に身を包んだシエスタ(サイトの裸が目に焼きつき、一睡もできなかった)が、最低限の料理器具を抱えて集合場所に立っていた。

(そういえば、昨日、陰から覗いてたっけ…)

「危険よ。何もできない平民がいても、足手まといにしかならないわ」

「何もできないなんてことありません」

「じゃあ、何ができるの?」

「料理ができます」

「料理?」

「宝捜しって、野宿とかしたりするんでしょう? 保存食料だけじゃ、物足りないに決まってます。私がいれば、どこでもいつでも美味しいお料理が提供できますわ」

サイトがきたことに気がついたキュルケがどうするか、視線で問い掛けてくる。
サイトからすれば、保存食料だけで十分だと言いたいところだが、おそらく、キュルケとギーシュが満足しない。
ということで、OKすることにした。

「いいんじゃないか? 戦闘とかして疲れたその後に飯炊きなんてやる気にならないだろう?」


―――――――――――――――――――――――――


「偵察終了、戻る」

<了解、気をつけて>

ビデオカメラ型マルチウェポン・デルタムーバーで宝の在り処とされる周辺を撮りつつ、デルタフォンで連絡を取ったタバサは、シルフィードに指示を出して、仲間のいる場所まで戻った。

「おかえり」

そう言いながら伸びてくるキュルケの手を避けてデルタムーバーをサイトに渡す。
サイトはそれを受け取ると、再生し、手元の地図に色々と書き込む。

「ねぇ、タバサァ、今度の偵察代わらない?」

「代わらない」

「ボクにも…」

「イヤ」

何故、こんなに偵察をやりたがっているのか? その理由は簡単、偵察を言い渡されたタバサだけが、デルタムーバーとデルタフォンを使わせてもらえているからだ。
サイトは、遊びでツールの使用を許可しない。
それが、不思議なアイテムを使ってみたいという欲求をさらにかきたてるのだ。

「三人とも、作戦を説明するぞ」


――――――――――――――――――――――――――


サイトはカイザドライバーを装備して、作戦開始の合図をするため、カイザフォンをフォンブラスターにして合図のタイミングを計っていた。
宝のある寺院の、すぐ側を根城にしているオーク鬼に奇襲をかけ、殲滅か、根城を捨てさせるか、するつもりだった。
だが、焦ったギーシュが合図を待たずして、ワルキューレで攻撃を開始した。

(あの、バカッ!)

この奇襲、ワルキューレではなく、他の魔法ならば、まだ、救いがあったが、ギーシュはワルキ
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