オルフェノクの使い魔11
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いく。
「どこに行くんだ?」
「人目につかないところ♪」
そういうとキュルケはサイトを、夜遅くて見回りがくる様子もない噴水のある中庭まで引っ張っていった。いつもよりも3?ほど眉をしかめたタバサも二人の後についていく。
「宝捜しに行かない?」
そういうと、手に抱えていた紙の束を広げた。
どれもこれも地図のようだ。
「昔、こういうのに流行っていたころ、集めはしたんだけど、結局行かなかったの。で、今日、なんとなく部屋を掃除してたら、これを見つけてね。いい機会だから、行かない?」
(……ルイズには、外にいるって言っといたし、ライダーズギアの機能テストもしたいしな…)
「わかった、行こう」
「さっすが、ダーリン♪」
「行く」
「あら? タバサも?」
「ボクも参加するぞ!!」
第四の声に三人がそちらを向くと、顔に大きなもみじをつくったギーシュがいた。
「あんた、どうしたのよ。それ」
「姫殿下勅命の任を立派に完遂して、モンモランシーとよりを戻そうとしたんだけど、色々あってなかなか二人っきりであえなくて、ようやく合えたと思ったら、いつの間にか、ボクがまだ、ケティに手を出していたことになっていて、出会い頭に…」
「ビンタされたと」
「そうなんだ。でも、でもね! ケティとはなんでもないんだよ!? ただ、一昨日、ちょうど城下に行く用事があったから、一緒に行って食事しただけなんだ。やましいことなんて全然なかったんだよ!!」
「で、宝でも見つけて、それをプレゼントしてゴキゲンとりをしようと考えたってわけか」
(もう一人誰かいるな…)
サイトの襟首掴んで涙を浮かべて叫ぶギーシュをウザッたそうに剥がし、どうする? とキュルケに問う。
「…取り分は減るけど、まあ、人手があったほうがいいわね」
(宝を見つけたら、それを使ってサイトをゲルマニアの貴族にして…♪)
すでに真夜中を過ぎたため、出発時間や集合場所を話し合ってから四人はそれぞれの部屋に戻ろうとしたとき、サイトは思い出したかのように、ギーシュを振り返った。
「そういえば、なんで、俺たちのいたところにきたんだ?」
「そりゃ、こんな夜更けに男女が暗がりに手と手を取り合って入っていこうとしていたんだ。これはもう、アレしかないと確信…ニギャ!!」
最後まで言い終わることなくギーシュは、タバサが振り下ろした杖の一撃を受けてその場で気絶した。
「死ネ。変態」
「覗きも大概にしろよ。それとタバサ、殺すときは痕跡をちゃんと消すんだぞ」
「わかった」
「いや、あんたたち、殺しちゃダメだから」
――――――――――――――――――――――――
翌朝、サイトはルイズの部屋
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