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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔11
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た。村上が紅茶やコーヒー派だったため、さほど呑んだことはないが、その味は緑茶とほとんど変わらないものだった。

「なかなか美味しかった」
(折角だし、できれば、熱燗とか、日本酒のほうがよかったなぁ。月見酒…)

心の中でないものねだりをしつつ、サイトは礼を口にして、空になったティーカップをシエスタに差し出した。

「いえ、キャァ!!」

カップを受け取ろうとしたシエスタが、足を滑らせて大釜に飛び込んだ。

「…おいおい」

サイトは湯の中に手を突っ込んでシエスタを引き上げた。

「大丈夫か?」

「ケホケホ……ありがとうございますぅ。だ、だいじょうぶですけど……わーん、びしょびしょだぁ」

ずぶ濡れになってしまったメイド服を見て涙目になってからサイトが裸だったことを思い出し、顔を真っ赤にして下を向いた。

「早く出て、乾かした方がいいんじゃないか?」

「え、あ、そうなんですけど…なんだか、勿体無くて…」
(裸のサイトさんがすぐ側に…あぁ、とっても鍛えてあるんですね…普段は、服で見えないけど、がっちりした筋肉がス・テ・キ(はぁと)……)

「勿体無い? ああ、風呂のことか。なら服を脱げ、服を着たまま風呂に入るのはマナー違反だ」

「ぬ、脱げ!? そ、そんな、いきなり、私、心の準備が!!」

「? 濡れた服はそこにかけておけ」

顔色一つ変えずに脱げと言ったサイトは、やはり、顔色一つ変えずにハンガー(地べたの上に置くのもなんだったので、作った)を指差した。まぁ、彼の生い立ちを考えれば、女の裸一つで大騒ぎするわけもない。
なんだか、自分だけ大騒ぎしていることが、悔しくなったシエスタは言われたとおり服を脱いで見よう見真似でハンガーにメイド服をかけた。
でも、やっぱり、サイトの顔は変わらない。

「私って魅力ありませんか?」
(ミス・ツェルプストーほどはないけど、結構、おっぱい大きいんだけどなぁ…)

「は?」

「だって、サイトさん、私が裸なのに全然、気にしてないみたいだし…」

「感情が出にくいだけだ」
(人間だった頃にイヤというほど見たから今さら、慌てたりしないって、だけなんだけどなぁ)

「じゃあ、緊張してたりするんですか?」

「…そろそろ、出るか。湯はそのままでいい。じゃ」

「え? ちょっとサイトさ……ッ!?」
(わーわー!? サイトさんの見ちゃったぁ!!)

サイトが立ち上がったため、シエスタは、慌てて両手で目を被うが、ここはお約束、しっかりと指の隙間からサイトの裸を見ていた。


――――――――――――――――――――――――


サイトが部屋に戻るとルイズはベッドの上に寝転んで難しい顔をして古ぼけた本を見ていた。

「なんだ
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