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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔10
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力させてほしいのだが……」

コルベールはカイザフォンをチラチラ見ているのを見て、なるほど、と納得した。

「安心しろ。この実験ではカイザの呪いは発動しない」

「そうかね。それなら安心だ。で、その実験とは?」


――――――――――――――――――――――――


生徒たちは授業を行っているコルベールの姿を不思議そうに見ていた。
あまりにも普通の授業過ぎるのだ。
彼の授業は、その大半を彼の研究成果のお披露目会に使っている。それなのに今日は、研究成果らしき物は特に見当たらない。しいて言えば、教壇の上に置いて黒く、黄色いラインの入った直方体だけだった。
生徒が聞いても、「後でのお楽しみですぞ!」と言ったきりだ。普段の彼なら嬉々として説明に入るのに珍しい。
そして、授業が丁度、中盤に差し掛かったとき、直方体から突然、音楽が鳴り始めた。
生徒たちが、ルイズが魔法を使うときと同じ習慣で机の下に避難する中、コルベールは慌ててカイザフォンに飛びつき、数回お手玉してからカイザフォンをキャッチして、サイトから教わった通りにカイザフォンを開き、Enterを押して耳に当てた。

「は、はい!」

<どうやら、実験は成功したみたいだな>

「そ、そのようですな!!」

<そんなに大声で話さなくても聞こえる>

興奮して鼻息の荒いコルベールに苦笑まじりの声が、カイザフォンから聞こえた。

「ミスタ・コルベール、さっきから何をしていらっしゃるんですか?」

「え!? あ、ああ!! 今、ミス・ヴァリエールの使い魔の少年と実験をしているところです! え? 適当に誰かと代われ? ああ! 分かりましたぞ! ミス・ツェルプストー、こちらに来てください」

コルベールの発言で、ルイズに視線が集まり、指名されたキュルケは、しぶしぶと教壇に行き、コルベールは携帯の使い方のレクチャーを始めた。


―――――――――――――――――――――


「タバサ、キュルケが出るらしいんだけど、話すか?」
(イーグルサットの通信機能は、問題なしか。メールも試したいけど、デルタフォンにメール機能ないしなぁ…)

「……(コクン)」

サイトからデルタフォンを受け取ったタバサは、サイトがやっていたようにデルタフォンを耳に当てた。

<ダーリン?>

「ッ!?」

突然聞こえてきた親友の声に驚いてデルタフォンを耳からはなしてしまった。その仕草が彼女の容姿と相まって思わず微笑を誘う。

<ねぇ、聞こえてる?>

「……(コクコク)」

「タバサ、ここで頷いても、むこうには見えないぞ。ちゃんと声で応えろ」

タバサは、小さく深呼吸してから応えた。

「聞こえる」

<キャッ!? ほ、本当に声が聞こ
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