オルフェノクの使い魔9
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーを引く。
続いて、カイザフォンを抜き、手元を見ることなく、コードを入力する。
――― 1 0 6 ENTER ―――
<Burst Mode>
二重に響くマシンボイスを聞きつけたデルタが慌てて銃を撃った。それと同時にカイザブレイガンとフォンブラスターも火を噴いた。白い光弾が黄色い光弾によって空中で打ち落とされる。しかも、出力で劣るため、相殺するために白の光弾一発に黄色の光弾は最低二発あてている。
両手撃ちであるカイザの方が放つ弾の量が多く、デルタに何発も撃ち込む。
バーストモードにしたため、すぐに弾切れしたフォンブラスターをもどし、ミッションメモリーを外して、カイザブレイガンに挿入し、銃床部から黄色いエネルギーブレードを生み出した。
<Ready>
デルタは足元に転がっていた自分の杖を見つけ、それでカイザの斬撃を受け止めようとしたが、あっさりと斬られ、なすすべなく、デルタは滅多切りにされた。
「オオオオオオ!!!!!!!!」
カイザの斬撃は、普段の精励された攻撃ではない、怒りをぶつけるような荒々しい攻撃だった。
カイザがバックステップで距離を取った。
――― ENTER ―――
<Exceed Charge>
カイザフォンから黄色い光が、フォトンストリームを伝ってカイザブレイガンにたどり着いた。
カイザは両手でブレイガンを構え、スコープの中心にデルタをいれて、光弾を放った。光弾を受けたデルタは、まるで石になってしまったかのように身動きを封じられた。
「ハァァァァァ!!!!!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
獣のような低い姿勢で右手に持ったブレイガンを大きく振りかぶったカイザが、光となって駆け抜けた。己の持つ、三つの必殺技の一つ、ゼノクラッシュがデルタに叩き込まれた。
デルタを突き抜けたカイザの手にはデルタギアが握られ、強制的に変身を解除させられたワルドの左腕が体から離れて、宙を舞い、Χの紋章が刻まれ、青い炎を上げて灰化した。
ワルドはゼノクラッシュを受けた衝撃か、それとも腕を切り落とされた激痛か、変身解除によって再び襲ってきた全身の痛みでかは、分からないが気絶しているらしく、倒れたまま、ぴくりとも動かない。
「てめぇごときを殺すために、友からの証を壊せるか」
そう呟き、膝を突いたカイザは変身を解いた。
「サイト!!」
駆け寄ってきたルイズに身を預ける。短時間の間に何度も変身を繰り返したのと度重なるダメージで、さすがに疲れたのだ。
「寝る。後は任せた」
「え? ちょ、ちょっと!!」
「…zzzzz」
「もう寝てるし…」
シルフィードが舞い降りてきた。
「二人とも急いで」
「そうよ! 急がないと貴
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ