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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔9
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取り外した。

「Fire」

<Burst Mode>

デルタはそれを分身の一体に向けて引き金を引いた。白い閃光が分身の眉間を打ち抜き、消滅させた。

「なにッ!?」

驚愕するワルドを無視してデルタはさらに引き金を引く。五体いたワルドはあっという間に二体になってしまった。

「ここで待っていろ。すぐ済ませる」

ルイズが頷くと、デルタもわずかに頭を縦に動かし、ワルドに向かって走った。とっさに飛び出してきた分身をデルタムーバー・ブラスターモードで撃ち抜き、本体に膝蹴りを叩き込む。
ワルドはたった一撃で礼拝堂の中央から壁まで吹っ飛ばされた。壁にクレーターを作って倒れたワルドに向かって銃を向ける。生かすつもりなどない。
ならば、一撃で殺せばよかったのでは? と思うだろうが、それでは、味気なさ過ぎる。

「ダメ…」

引き金を引こうとしたとき、ルイズのかすれた声が聞こえた。

「ダメ……あいつ…は、ほ、法のもとで、さ、裁くの…ハァ…
それ、に、あいつからは、ハァ…貴族派、情報を聞き出さないと……だか、ら、殺しちゃダメ……」

「……」

「……」

「わかった」

サイトは変身を解除した。とりあえず、ルイズが回復するまで待った。

「…で、どうやって脱出するか、だな」

「乗せてくれるっていう選択肢はないの?」

「ない」

「そんな、きっぱり言わなくても…」

そのとき、遠くの方が騒がしくなった。

「…始まったか」

「どうするのよ! 急がないと!!」

「ああ」

サイトが考えることに集中したとき、それが起きた。
動かなくなっていたワルドが一体の分身を生み出した。

「ッ!?」

分身がルイズに向けて『エアー・ハンマー』を放った。サイトは、ミズチオルフェノクとなってそれを受け止める。
分身は、さらに至近距離から『エアー・ハンマー』をミズチオルフェノクの手に放った。

「ック!」

分身は、ミズチオルフェノクが思わず、手放してしまったデルタギアを奪い取り、ワルドの元に戻って消えた。

「ッチ、まだ動けたのか」

死なない程度に手加減したとはいえ、ワルドが意識を取り戻すまでもう少しかかると予想していたし、仮に戻っても肋骨が折れて内蔵を傷つけ、さらに壁に激突して他の骨も折れて動けるはずがないと、油断したことに舌打ちした。
ワルドは、起き上がるとデルタギアを装着した。

「やめろ。それはおまえが扱えるものじゃない!」

ミズチオルフェノクの忠告を無視し、ワルドはデルタフォンを外した。

「変身…」

<Stnding By>

そして、デルタフォンをデルタドライバーにセットした。

<Complete>


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