暁 〜小説投稿サイト〜
オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔9
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の涙がこぼれた。


―――――――――――――――――――――――


ルイズは必死だった。既に息が切れ、足が悲鳴をあげていたが、懸命に動かした。普段、走ったりすることがあまりない体が、もう悲鳴をあげ始めた。
すでに非戦闘員は脱出し、貴族たちも戦闘準備を整えているため、ルイズは誰ともすれ違うことなく、サイトに割り当てられた部屋にたどり着いた。
ふらふらしながら、ベッドの上に置いてある布の塊を掴んで、きた道を戻ろうとした。そのとき、布が外れ、包まれていた中身が姿をあらわした。

(『呪われし衣』? でも、形が少し違う?)

ルイズは、布の中から出てきたものに首を傾げるが、サイトが待っていることを思い出し、ふらつく足を動かし、再び、走ろうとした。だが、足が思うように上がらず、ゆっくりと歩く程度の速さしか出ない。気を抜けば、座り込んで、動けなくなりそうだった。

「動きなさいよ、私の足!! 今走らないで何時走るのよ!!」

必死に壁に手をつき、前へ前へと進む。その遅さにルイズは、悔し涙を流していた。


――――――――――――――――――――――――――


紅い龍を従えたミズチオルフェノクは分身をすべて消滅させ、本体に攻撃を仕掛けようとしたが、それよりも早く本体が再び分身を呼び出し、不利な状況となっていた。風石の代わりをやってのけたほどだ、まだまだ、ワルドの魔力の底は見えない。

(ヤツの魔力がなくなるまで…なんてやってられるほど、時間もない。ルイズはまだなのか?)

五体のワルドをさばきながら、ルイズが戻ってくるのを待った。
そして、ついに扉が開き、足がガクガクと震え、目を真っ赤にして咳き込みながらも荒い呼吸をするルイズが現れた。
ミズチオルフェノクは、ルイズに襲いかかろうとするワルドたちに紅龍をぶつけ、その隙に、ルイズの側に移動した。

「よくやった」

ミズチオルフェノクは、ルイズから友の証を受け取った。
紅龍を自分の元へと戻し、サイトに戻った。それと同時に紅龍は、血へと戻り、サイトに降り注いだ。

(行くぞ。ウェールズ!)

血で真っ赤に染まったサイトは、友の証を腰に装着し、一部を外す。

「さてと、パーティの第二幕だ。 …変・身」

<Stnding By>

デルタフォンをデルタドライバーにセットした。

<Complete>

純白のフォトンブラッドがフォトンストリームとなって全身を駆け抜ける。カイザのフォトンストリーム、“ダブルストリーム”よりもさらに高い出力を誇る“トリニティーストリーム”が輝き、『闇に煌く白き牙』仮面ライダーデルタへと変身した。
デルタは腰に装備しているビデオカメラ型マルチウェポン・デルタムーバーとデルタフォンを合体させた状態で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ