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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔8
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てて礼拝堂の隅へ転がっていった。

「貴族派! あなた、アルビオンの貴族派だったのね! ワルド!!」

「そうとも。いかにもボクは、ハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がった貴族連盟『レコン・キスタ』だ」

「昔は、昔はそんな風じゃなかったわ。何があなたを変えたの?」

「話せば長くなるのでな、今ここで語る気にはならぬ」

ワルドは、ゆっくりと杖を構え、詠唱する。

「助けて…」

「だから! だから共に、世界を手に入れようといったではないか!」

「いやだ…助けて…サイトォ……」

「残念だよ。この手で、きみの命を奪わねばならないとは……」

詠唱を完了させ、『ライトニング・グラウド』を発動させようとする。

「獲物を前にして舌なめずりするのは三流以下の悪党がすることだ…と峡児が言っていた」

その声と共に、天窓が砕け、灰色の何かが、礼拝堂に降り立った。
舞い上がった埃で視界が悪くなったため、『ライトニング・クラウド』をキャンセルして風の魔法で埃を晴らす。
そこには、ルイズと倒れたウェールズ、そして、ルイズの使い魔、平賀サイトがいた。
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