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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔8
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明日の戦いを生き抜いてみせる。『レコン・キスタ』などと名乗っている連中に殺されてなるものか!」

「……」

「そうだ。これを預かっていてはくれまいか?」

そういってウェールズは、風のルビーをはずしてサイトに握らせた。

「私が再び、きみにあえたとき、返して欲しい」

「……わかった」

「そして、いつか、アルビオンを復興させる。そのとき、手伝ってはくれないか?」

「ああ」


―――――――――――――――――――――


ウェールズと別れ、自分に割り当てられた部屋へ向かうと、扉の前にワルドがいた。サイトは、ワルドを無視して部屋に入ろうとした。

「きみに言っておかねばならぬことがある」

「なんだ?」

「明日、ボクとルイズはここで結婚式を挙げる」

「は?」
(ここは戦場だぞ? 血生臭い殺し合いの場だぞ? いい加減にしろよ)

何を考えているんだと、思わずサイトはワルドの顔を覗き込んだ。

「是非とも、ボクたちの婚姻の媒酌を、あの勇敢なウェールズ皇太子にお願いしたくなってね。皇太子も、快く引き受けてくれた。決戦の前に、ボクたちは式を挙げる。きみも出席するかね?」

「気が向けばな」

サイトはウザッたそうに答えると部屋に入った。
それからベッドに座り、布で包んだウェールズからもらった証を、ベッドに置いた。
そのとき、軽いノックが聞こえた。

「……」

ルイズの護衛につけておいたワインの蛇からの情報で、相手がルイズとわかったが、黙っていればもう寝たか、不在だと思って諦めるだろうと考え、返事をしないでいると扉が開けられた。

「やっぱり居たのね。あんたのことだから居留守しているんじゃないかと思って、正解だったわ」

そんなことを言いながら、ルイズは部屋に入り、サイトの隣りに座った。

「いやだわ……あの人たち……どうして、どうして死を選ぶの? わけわかんない…」

「もう、そんなやついないそうだぞ」

「え?」

(そういえば、ルイズはあの時居なかったんだよな)
「みんな、生きるために戦うそうだ」

「生きるため?」

「勝つとか、負けるとか、そういうことじゃない。生きるために戦う。そうするように叱っておいた」

「…そう」

ルイズは、サイトの言っていることの意味がよくわからなかった。だが、この使い魔は死しか見えていなかった彼らに、別のものを見せたということだけは、わかった。

「明日、おまえはオヒメサマの手紙を持ってここを発つ」

「ええ」

「そして、手紙を届ける」

「ええ」

「それがおまえのやるべきことだ。他のことばかり考えて、そういう大事なことを忘れるな」

「ええ」

ルイズは、サ
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