暁 〜小説投稿サイト〜
オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔7
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<彼の名は平賀サイト。彼を倒すことができれば、あなたたちは再びラッキークローバーとして返り咲くことができます>

「つぅまぁりぃ、その子をやっちゃっていいってこと?」

<ええ、できるものなら>

「ふ〜ん」

だらしなく服を着ている少年、北崎は、サイトの周りをゆっくりとまわりながら笑みを浮かべ、サイトの肩をポンポンと叩く、するとサイトの着ていた服が灰となりサイトの上半身を裸にした。
きっちりとした格好をしているもう一人の男、琢磨逸郎は、不敵な笑みを浮かべた。

「あなたも、災難ですね。我々を三人同時に相手にするなど」

北崎はサイトから離れ、数歩歩いた次の瞬間、オルフェノク化し、ドラゴンオルフェノクとなり、振り向きざまに裏拳を放った。サイトもミズチオルフェノクとなり、トライデントで受け止めようとするも、驚異的なパワーを誇るドラゴンオルフェノク魔人形態のクローによる一撃必殺は防ぐことができたが、威力を殺すことができず、左ななめ後方に吹っ飛ばされ、壁に激突した。激突した壁のへこみ具合がその力の凄さを物語っている。
ふらつきつつも立っているミズチオルフェノクに影山冴子が変化したロブスターオルフェノクが、サーベルで攻撃を仕掛けてくる。ミズチオルフェノクはそれを交わすと同時にクロスカウンターをはなったが、その拳は琢磨逸郎の変化したセンチピードオルフェノクのムチで止められ、動きが止まった隙にロブスターオルフェノクが両腕に装備しているシェルクラブで威力を強化されたアッパーをくらい、天上に頭部を打ち付け、倒れ伏した。

「村上くんのお気に入りの子、サイトくんだったかしら? ちょっと弱すぎない?」

<ええ、彼のオルフェノクとしての身体能力は中の上というそれなりの力しか持ってません。ですが>


****************


一階も修羅場だった。いきなり玄関から現れた傭兵たちが、酒場で飲んでいたワルドたちを襲ったらしい。
岩でできたテーブルを盾にして魔法で応戦しているが、多勢に無勢であり、歴戦の傭兵たちはサイトの予想通り、メイジとの戦いに慣れているらしく、緒戦でキュルケたちの射程を見極めると、魔法の射程外から矢を射かけてきた。暗闇を背にした傭兵たちに、地の利があり、屋内の一行は分が悪い。
サイトはテーブルの陰に飛び込み、抱えてきたルイズを降ろす。

「……やつらちびちびとこっちに魔法を使わせて、精神力が切れたところを見計らっていっせいに突入してくるわよ。そしたらどうすんの?」

「ボクのゴーレムでふせいでやる」

「あんたのワルキューレじゃ、一個小隊がやっとよ」

「やってみなきゃわからない」

「あのねギーシュ。あたしは戦のことなら、あなたよりちょっとばっか専門家なの」

今にも飛び出して
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ