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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔5
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判長」

「死刑」

サイトの問いにルイズ裁判長は即答した。

「方法は?」

「まかせるわ。ただし、部屋を汚さないでよ」

「了解」

「な、何を言い出すんだ君たちはぁぁぁ!!!! ボ、ボクはグラモン元帥の息子だぞ!」

「そういえば、そうだったわね。サイト、やっぱり死刑は止めるわ。あとで学院に報告しましょう。そしてしかるべき罰を受けてもらうわ。それと、このことをグラモン元帥にも報告しましょう。元帥はとても厳しいお方だと聞いているし」

ルイズの判決にギーシュは死刑を言い渡されたときよりも、さらに青くなった。
ギーシュは救いを求めるように周囲を見回し、アンリエッタがいることを思い出した。

「姫殿下! その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう!」

なんとかサイトの足の下から這い出したギーシュは跪いた。

「どうせ、この任務に参加してその功績で、今回の件を許してもらうつもりだろ?」

サイトの鋭い指摘にギーシュの肩がビクンと揺れた。

「ひ、姫殿下のお役に立ちたいのです」

必死に懇願してギーシュも任務に参加することが許された。しかし、だからと言って報告することを止めるとは誰も言っていない。
後日、実家から呼び出しの手紙が届くのだった。
アンリエッタはルイズの部屋で手紙を書き、その手紙と自らが、はめていた『水のルビー』をルイズに手渡した。


――――――――――――――――――――――――――――


現在、サイトは馬に乗って前方を行くグリフォンを追いかけていた。

(そういえば、乗馬も峡児に教わったんだよな…)

今、自分がさまざまなことができるのは、間違いなく自分を拾ってくれた村上峡児のおかげだ。
もといた世界で、ここのように階級制度が設けられていたら、自分は間違いなく一番下の奴隷、しかも、奴隷の中でも最も下位である性奴だった。
もし、あの日、あの時、あの場所で拾われなければ、自分はスラムで朽ちていただろう。

(……裏切ったつもりはないんだけど、な)

サイトは過去の思い出に浸るのをやめ、前方を行くグリフォンを追いかけることに意識を向ける。
早朝、出発の準備をしていたサイトたちの前にさっそうと現れた男。ルイズの婚約者を名乗る魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵は、ルイズをグリフォンに乗せると、出発の準備が整っていないにもかかわらず、出発。
何に感化されたか知らないが、ギーシュもそれに続いて出発。
最後に残されたサイトは、自分だけでも準備してから行こうかと考えたが、前日のうちに決めたルートを知らないワルドが先陣を進んでいるため、はぐれたままになりかねないとしかたなくサイトも準備をそこそこにして出発した。

(そのせい
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