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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔5
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無だ。
俺は、まったくもって、まったくもって不本意ではあるが主であるルイズがあんたを助けたい、と言うからついていくだけだ」

「不本意ってなによ!! しかも、なんで「まったくもって」って二回も言うのよ!?」

ルイズのツッコミを無視してサイトは続ける。

「使い魔である俺が、忠誠を示すべきはルイズであってあんたじゃない」

ルイズのツッコミを無視してサイトは続ける。
アンリエッタは呆然として突っ立ち、ルイズが慌ててアンリエッタの前に跪いた。

「も、申し訳ありません! 使い魔の不始末は、私の不始末です! あんたもほら! 謝りなさいよ!! っていうか、あんた、私に忠誠なんて示したことないでしょう!!」

「断固として拒否する。いわれのないことで下げる頭など持ち合わせていない。それに俺は使い魔だろ? オヒメサマがやろうとしたのは犬にキスさせようとするのと同じことだ。犬に突然手を出したら噛まれて当然だと思うが? 
忠誠ならこうして日々、おまえが突っ走らないようブレーキとなって示しているじゃないか」

「私はそんなに暴走してない!!」

サイトは、こんな無礼な行いをしてもアンリエッタなら大丈夫であろうと先程までの態度で予測した上でとっている。もし、これで侮辱罪だとでも言って死刑を言い渡しそうな相手ならこんなことは言わず、大人しくしていただろう。
そのとき、ドアが開き、誰かが飛び込んできた。

「きさまー! 姫殿下にー! なんてこッグボア!!」

すべて言い終わる前にサイトの蹴りが顔面に叩き込まれ、侵入者は放物線を描いて頭から倒れた。
うつ伏せに倒れた男を蹴り、仰向けにして顔を見てみると、以前サイトと決闘したギーシュ・ド・グラモンだった。

「この不法侵入者どうする?」

「とりあえず、起こして話を聞きましょう。この時間、女子寮に男子が入ることは禁止されているのにいるわけだし」

サイトはパチンと指を鳴らす、するとためてあった水から、コップ一杯分くらいの水がふわふわと中に浮き上がり、ギーシュの上まで来ると重力に従って彼の頭を直撃した。
呪文を唱えた気配もないのに動き出した水にアンリエッタは目を丸くして驚いている。

「うわっぷ!? な、なんだ!?」

サイトは目を覚まして起き上がろうとするギーシュを踏みつけ、床にはいつくばらせる。

「き、きさま! 貴族に向かって何をしているんだ!?」

「黙れ、不法侵入者」

「うるさい! ボクはバラのように見目麗しい姫さまの後をつけてきてみればこんなところへ……それでドアの鍵穴からまるで盗賊のように様子をうかがえば……ってきみは何時まで僕に足を乗せているつもりだ!?」

「ストーキングに覗き、ついでにプライベートの侵害もつけるか。どうする? 裁
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