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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔5
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理よ! 無理よルイズ! わたくしったら、なんてことでしょう! 混乱しているんだわ! 考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて危険なこと頼めるわけがありませんわ!」

(だったらくるなよ)

ルイズの方を伺うと、彼女から行く気満々のオーラがもれ出ている。

「土くれのフーケを捕まえた、このわたくしめに、その一件、是非ともお任せくれますよう」

「ちょっと待て、ルイズ」

「何よ?」

今まで、心の中だけでツッコミをいれ、幼馴染同士の久しぶりの会話に水を差すのは無粋だと、黙っていたが、そろそろ声をかけなければ、後先考えないまま進みそうだったため、サイトが割って入った。

「内乱真っ只中の国に行くんだろ? 治安も悪化しているだろうし、そんな中行ったところで門前払いくらうか、反乱軍側の刺客と思われて問答無用で攻撃されかねないんじゃないのか?」

「そ、そんなことないわよ。姫さまに一筆書いていただいて…」

「どうだろうな、確かにそうすれば、いきなり殺されることはないかもしれないが、それがそのオヒメサマが、書いたものかどうかを確認するのにどれだけ時間がかかる? その間に滅びるかもしれないし、なによりとばっちりで死ぬかもしれないんだぞ」

「で、でも」

ここまで言われてもルイズは退こうとしない。名声を欲しているのではなく、本気でこの王女の力になりたいと思っているようだ。

「まぁ、最悪、忍び込めばいいか…」

邪な思いではないことが、確認できただけで十分だとため息混じりに行くことを了解したサイトを見て、ルイズは嬉しそうに笑みを浮かべる。仮に行かないと言ったとしても、連れて行くつもりだったが、やはり自分の意志で行くと言ってくれたほうが、気持ちがいい。
二人のやり取りを見ていたアンリエッタは、サイトに興味をしめし、近づいてきた。

「頼もしい使い魔さん、わたくしの大事なおともだちを、これからもよろしくお願いしますね」

そう言って、すっと左手を差し出した。握手を求めているのかと思ったが、相手は手の甲を向けている。その意味を理解しかね、サイトはルイズの方を見る。

「いけません! 姫さま! そんな、使い魔にお手を許しなんて」

「いいのですよ。この方はわたくしのために働いてくださるのです。忠誠には、報いるところがなければなりません」

中世の映画を思い出し、なんとなく、意味を理解したサイトは冷たい目をアンリエッタに向けた。

「勘違いしていないか、オヒメサマ?」

「え?」

今まで、こんな目で見られたことのないアンリエッタはサイトの冷たい視線に戸惑った。

「何故、俺があんたに忠誠を示さなきゃならないんだ? 俺はこの国のために働く気なんてまったくない、皆
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