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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔5
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サイトはいつものように身体の調子を確認し、水を求めて外へ出て行こうとしたとき、ルイズがうなっていることに気がついた。どうやら悪夢を見ているようだ。ほっとくべきかどうするか悩んでいると突然、ルイズが叫んだ。

「ふ、ふざけんじゃないわよ!!!」

「……」

部屋に沈黙が訪れ、数分経ったところでルイズは周囲を見回し、サイトと目が合った。

「おほよう」

「…ええ」

「嫌な夢でも見たのか? うなされていたぞ」

「うん…最悪」

「そうか、恩師が嫌な夢を見たときは何も考えずに顔を洗えっていっていたぞ。なんでも悪夢が洗い落とせるそうだ」

「…そうする」

フラフラと昨日くんできた水で顔を洗い始めた。


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サイトは基本的にルイズに付き添って授業に参加したりはしない。いくら平気な人間とはいえ、四六時中一緒にいては気が滅入ってしまう。彼の病が現れるのは特定の人間との肉体的な接触であるため、彼は人に触れることを極力避けているのだ。
今日も日当たりのいい場所でタバサの使い魔ウィンドラゴンのシルフィードと、キュルケの使い魔サラマンダーのフレイムと一緒にのんびりしている。
といっても、のんびりしているのはサイトのみで他の二匹はきゅいきゅいギャンギャンとなにかもめている。

*二匹の会話をどうぞ
(フレイム! ダーリンから離れるのね!)

(何がダーリンよ。私のほうが先に知り合ったんだからあんたがどっかいきなさいよ!)

(だいたい、ダーリンはアクアドラゴンなのね。火の属性のあんたがダーリンに惚れているの?)

(さぁ? いい雄っていうのは属性さえも超えるってことね)

(とりあえず、離れるのね!)

(い〜や〜)
以上。

サイトはそんな会話を気にすることなく、タバサから借りてきた本を読むのを中断して何かを感じ取ったかのように、視線を今ルイズが授業を受けている塔の方へ視線を向けた。その数秒後、ルイズが現れた。
まだ、授業中のはずだ。彼女がここにいるのはおかしい。朝見た限りは体調が悪そうには見えなかった。となると考えられることは一つだ。

「さぼりか?」

「違うわよ。姫殿下が行幸なされるから全授業を中止にして、学院全体で歓迎式典の準備をすることになったの」

「そういえば、あのハゲが似合わないカツラして走っているのみたな。なるほど、それでさっきから騒がしいのか」

「ハゲって…ミスタ・コルベールのこと? 普段なら叱るところだけど、まぁ、いいわ。
だから、あんたもこんなところにいないで、さっさと準備して」

「準備?」

「オールド・オスマンがあんたにも出席して欲
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