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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔4
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もどし、話し掛ける。

「どうかしら?」

「馬子にも衣装」

「なによそれ!」

即答されて不機嫌そうに顔をしかめたが、すぐに気を取り直してサイトの隣りに立った。

「主役がこんなところにいていいのか?」

「だって、踊る相手がいないんだからしかたないでしょ」

「誘われていたじゃないか」

嫌な感じのする人間はいないが、それでも人間と一緒にいるということがストレスになるため、そろそろ引き上げようと考えていたサイトにルイズは手を差し伸べた。

「踊ってあげても、よくってよ」

「……」

黙ってサイトは数秒その手を眺めていたが、そっとその手に手を添えた。

「一曲だけだぞ」

「当たり前でしょ」

「……一曲踊っていただけませんか? レディ」

「よろしくってよ」

サイトは村上に叩き込まれたダンスを思い出しながら、ルイズの手を引き、ホールへと向かった。

(何故だ? こいつらといると怖くない。嫌な感じもおさまる)
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