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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔4
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が、監視の目に気づき、スタートアップコードを打ち込むときだけ隠していたのだ。
姿が変わらないことに焦る。顔を真っ青にしてゆっくりと近づいてくるミズチオルフェノクへ自慢のゴーレムをぶつける。
ミズチオルフェノクはトライデントを地面に突き刺した。すると、次の瞬間、大量の水が噴出す。

(ん? なんだ? これだけ自然の広がっているのに、地下水を引っ張り出すのに木の根以外の遮蔽物があった? でも、結構簡単に引くことができた…どうなっているんだ?)

その水が意志を持ったかのようにゴーレムを粉砕する。

「こんなのがパーティの第二幕じゃ、興醒めだぞ」
(殺しちゃだめなんだよな)

ミズチオルフェノクのマントの金具外れ、ばさりと広がる。それは翼だった。続いて龍の仮面が吼え、首が伸びる。五本あった指は鋭い三本に代わり、足も鋭い爪が生える。
オリジナルオルフェノクのみが許された第二の形態、飛龍形態へと変化したのだ。

「さぁ、もっと楽しませろ。さぁ!」

「あ、ああ…」

フーケは呆然と尻餅をついた。目の前にいるのは紛れもなく龍。サイトは知らないことだが、この世界ではしゃべる龍は韻龍と呼ばれ、その高い能力から恐れられていたドラゴンの中でも最強の種族なのである。
それが、目の前にいる。彼女は、恐怖で身動きが取れなくなっていた。

「抵抗しないのか? なら、パーティの幕を閉じよう。その紅き血を持って」

ミズチオルフェノクが牙を剥き出しにしてゆっくりとフーケに近づいていく。

「……ッ!!」

ついにフーケは恐怖に絶えかね、意識を手放した。アンモニア臭が広がる。どうやら気絶すると同時に失禁したらしい。

「気絶して逃げたか」

ミズチオルフェノクは光を放ちサイトへと戻った。
サイトがもとの姿にもどると、ウィンドラゴンが降りてきた。ウィンドラゴンの背に乗っている三人はサイトを警戒している。

「説明は後で必ずする。とりあえず、コレ持って帰るぞ」

三人は何かをいいたげだったが、サイトの言うことに大人しく従った。
フーケを馬車に乗せ、学院へと戻る。帰りの御者はこの中で最も馬の扱いに長けたルイズが担当した。
行きとは逆に誰も、話そうとしない。


――――――――――――――――――――――――――――


「フム……ミス・ロングビルが土くれのフーケだったとは…」

「そんなことはどうでもいい。それよりもききたいことがある」

近衛士にフーケを引き渡した後、学院長室でオスマンに報告を終え、サイトが一歩前に出た。

「そんなことよりも…」

「分かっている。今、一緒に話す」

なかなか話してくれないサイトに痺れを切らしたルイズが声をかけるが、サイトは見向きもしない。

「訊き
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