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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔3
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身」

<Complete>

サイトの身体に黄色いライン、フォトンブラッドが駆け巡る。そしてそれが全身に渡ったとき、サイトは仮面ライダーカイザへと変身をとげた。
右手の指を小指から順に握る。

「ライオトルーパーよりしっくりくるな」

「サイト!!」

感触を確かめていたカイザにルイズの声がかかる。ふと見上げるとゴーレムが拳を振り下ろしていた。
カイザはそれを真っ向から迎え撃つ。轟音が響き渡り、あたりを土煙がおおった。それがゆっくりと晴れていく。そこには悠然と立つカイザと腕を砕かれたゴーレムの姿があった。
カイザは動きの鈍いゴーレムの攻撃をことごとくかわしながら攻撃を繰り出していく。

(…体が軽い、前に一度だけカイザになったことがあったけど、こんな感覚を感じなかった……まぁいい、今はあれを壊すことに集中しろ)

双眼鏡型ポインティングマーカーデバイス、カイザポインターを取り出し、カイザフォンに組み込まれているミッションメモリーをセットして右足に装備する。

「パーティはお開きだ。おまえはここで退場してもらおうか!」

カイザが、ゴーレムに向かって走り出す。それを迎え撃つゴーレムの拳を踏み台にしてカイザは天高く舞い上がる。

――― Enter ―――

<Exceed Charge>

カイザドライバーから光が、フォトンブラッドを通ってカイザポインターへと流れ込み、カイザとゴーレムの中間位置に黄色い円錐を生み出す。

「ハッ!!」

そのまま、飛び込んでいったカイザを円錐が包み込み、ゴーレムへ突き刺さる。カイザの必殺技の一つ、ゴルドスマッシュが炸裂した。
轟音が響き渡り、ゴーレムの身体に“Χ”が浮き上がって砕け散った。

(確か、カイザは草加雅人とかいうのが持っていたはず…なのに何故、こんなところにあるんだ? …あのオスマンとかいうのが何か知っているかもしれないな)

カイザは変身を解除し、サイトへと戻った。ウィンドラゴンが舞い降り、ルイズたちが駆け寄ってくる。

「サイト! すごいわ! やっぱりダーリンね!!」

身長差か、まず最初にたどり着いたキュルケがサイトの首に抱きつき、若干遅れたルイズがサイトに抱きつくキュルケを見て心配そうだった顔を怒りに変えた。
そして、最後にやってきたタバサが崩れ落ちたフーケのゴーレムを見つめながら呟いた。

「フーケは?」

「そうだったな。タバサ、ルイズとキュルケを連れてロングビルを探してくれ、俺は馬車が大丈夫か見てくる」

サイトが素早く指示を出す。三人ともそれが最良であると感じ取り大人しく従おうと、ウィンドラゴンに跨ろうとしたとき、茂みからロングビルが現れた。

「ミス・ロングビル! 無事でなりより、それで、フーケはど
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